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ザ・ボディショップやヴェレダなど、B Corp認証を取得した化粧品会社が「B ビューティ」を結成。よりサステナブルな社会を目指すため知見を共有し、美容業界にポジティブな変化をもたらす。
染谷優衣
フリーランスライター
YouTubeのThrift Filp動画をきっかけにサステナブルに興味を持つ。最近は洋服のリメイクを勉強中。リサイクルショップで掘り出し物の古着を見つけるのが好き。
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社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対する国際的な認証制度、B Corp(Bコープ)。このB Corpを取得した複数の化粧品会社が、B Corp ビューティ連合「Bビューティ(B beauty)」を発足した。
よりサステナブルな社会の実現をともに目指すため、各社が有するさまざまな知見を共有し、美容業界のサステナビリティ基準を確立することを目的としている。加盟する企業は、ザ・ボディショップ、ヴェレダ、ドクターブロナー、ダヴィネスなど、36社(全リストはこちら)。
この連合を発足した理由について、Bビューティーの創設メンバーの1人で、ダヴィネスのダビデ・ボラティ会長は以下のようにコメントしている。
「美容業界が及ぼす社会や環境への影響に、我々はますます違和感を覚えるようになってきている。ポジティブな変化を実現するためにそれぞれの企業が行っている取り組みは、パートナーシップを通じて強化できるという結論に至った」
また、同連合の創設メンバーで、デンマーク発のフレグランスブランド、スカンジナビスク(Skandinavisk)の創業者であるショーン・ラッセル氏もプレスリリースでコメントを発表。B ビューティは、以下の4つの課題にフォーカスしていくという。
・原材料の調達と持続可能性
・環境に配慮した物流
・環境に配慮した責任ある包装
・お客様が理解し信頼できる一貫性ある明確なメッセージの発信
Bビューティーの発足のように、同じ業界の企業が連合をつくり知見を共有することで、サステナブルな経営スタイルが世界に広がっていくだろう。消費者から見れば、環境負荷の低い商品やサービスの選択肢が増えていくことが期待できる。
B Corpは現在、78カ国4,600以上の企業が取得しているだが、日本で取得している企業はわずか6社と少ない。申請等の対応は英語のみで、しかも認証取得までに時間がかかるといった点が、取得への障害となっているようだ。
だがB ビューティの発足をきっかけに、日本でも取得を目指す企業が増え、社会全体で環境意識が高まることにつながるのではないだろうか。
※参考
B Corp Beauty Coalition launches to improve beauty industry's sustainability standards
B Beauty | Professional Beauty
Introducing ‘B Beauty’|B Beauty
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