グリーンピース事務局長 ドイツの「気候変動問題特使」に就任

グリーンピース事務局長がドイツの気候変動問題特使に就任

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環境保護団体グリーンピースの事務局長を務めるジェニファー・モーガン氏が、ドイツの気候変動問題特使に就任した。米国人であるモーガン氏は、今後ドイツ国籍を取得し、外務省国務大臣に就任する予定だ。

小原 ゆゆ (Yuyu Obara)

ライター / インターン

上智大学総合グローバル学部在学中。 エストニアへの渡航をきっかけに、ヨーロッパの持続可能なライフスタイルに関心を持つ。 趣味は旅行、おかし作り、映画鑑賞。

2022.02.15
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ドイツ国籍取得後 外務省の国務大臣に就任予定

グリーンピース事務局長、ドイツ外務省幹部に就任  23文字

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ドイツのアンナレーナ・ベアボック外相は、環境保護団体グリーンピース・インターナショナルのジェニファー・モーガン事務局長を気候変動問題特使に任命したと発表した。モーガン氏はドイツ在住だがアメリカ人。現在、ドイツ国籍を申請中で、国籍を取得した後は外務省の国務大臣に就任する予定だ。

2003年からドイツで暮らしているモーガン氏は、ドイツの環境政策にも長年携わってきた。同氏は、「ドイツの気候政策をリードする、自分への信頼を光栄に思い、喜びと決意を持ってこの重要な任務を引き受けた。気候変動問題に取り組むため、私たちはかつてないほど国際的に協力していくことが必要だ」と述べている。

緑の党、自由民主党、社会民主党からなるドイツの連立政権は、気候変動を重要課題として取り組んでいくことを約束。これを象徴する人事となった。

気候変動外交を長年リード モーガン氏の就任に高まる期待

モーガン氏は、米国出身の気候変動運動家。2016年からグリーンピース・インターナショナル事務局長を務めており、長年にわたって国際的に気候変動外交をリードしてきた人物だ。世界自然保護基金(WWF)、米国気候行動ネットワーク、ドイツ環境省、英気候変動シンクタンクE3G(第三世代環境保護主義)などに携わった経歴をもつ。

2021年にグラスゴーで開催された国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)では、モーガン氏は多くの国がカーボンオフセットを取り組みに挙げていることを批判。「グリーンウォッシュ以外の何ものでもない」と指摘したことが注目された。

モーガン氏がドイツの気候変動問題特使、やがて国務大臣に就任することは、世界へ大きな影響を及ぼすものとみられる。とくにドイツは2022年、世界の主要経済国で構成されるG7サミットの議長国だ。世界を舞台に、地球温暖化に向けた取り組みを牽引すると期待が高まっている。

国際的に協力しながら気候変動に対処することの重要性を訴えるモーガン氏のドイツ政府幹部への就任。これをきっかけに、世界各国がより協力しあう未来につながっていくのではないだろうか。

※掲載している情報は、2022年2月15日時点のものです。

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