「コットン栽培農家に出資しながら服を買う」米ブランドの新しい取り組み

ファッション、ドレス

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米ファッションブランドの「クリスティ・ドーン」が、リジェネラティブ農業を促進する取り組み「ランド・スチュワードシップ」を実施している。消費者は、綿花栽培農家へ出資し、コットンの収穫量に応じて服を手に入れられる仕組みだ。

小原 ゆゆ (Yuyu Obara)

ライター / インターン

上智大学総合グローバル学部在学中。 エストニアへの渡航をきっかけに、ヨーロッパの持続可能なライフスタイルに関心を持つ。 趣味は旅行、おかし作り、映画鑑賞。

2022.02.21
LIFESTYLE
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消費者の出資金で綿花農家がコットンを栽培

コットン、綿花、農家

Photo by Trisha Downing on Unsplash

LA発のファッションブランドの「クリスティ・ドーン(Christy Dawn)」は、リジェネラティブ農業でコットン栽培を行う農家に、消費者が直接出資し、サステナブルファッションを支援できる「ランド・スチュワードシップ」の取り組みを行っている。

この取り組みは、消費者が既成の服を購入するのではなく、リジェネラティブ農業を実践する綿花栽培農家に直接出資。その農家のコットンの収穫量に応じて、服を受け取る仕組みだ。

出資額は200ドル(約23,000円)。これが、クリスティ・ドーンが直接取り引きしているインドの綿花栽培農家に送られ、この資金をもとに農家の土地、作物の種や肥料など栽培にかかわる費用にあてられる。そして出資した消費者には、農家のコットンの収穫量に応じてギフトカードが送られ、その農家が収穫したコットンからつくられた服を入手できる。

この取り組みは、同ブランドの「ファーム・トゥ・クローゼット(Farm to Closet)」コレクションの一部で、2021年9月から開始している。

「リジェネラティブ農業」を目指すクリスティ・ドーン

クリスティ・ドーンは2014年に、地球と人々にやさしい製品づくりを目指し、売れ残りの生地を集めてドレスをつくったのが始まりだ。

しかし売れ残りの生地には、化学物質が使われたものも多く、どのような生産・流通を経ているか追跡することは難しい。そのため売れ残りの生地を用いた製品づくりでは、サステナブルなファッションへのシフトには至らない。そこで生まれたのが、「ランド・スチュワードシップ」の取り組みだ。

そして、化学物質を利用した有害な生地を使用せず、ファッション業界へより大きなインパクトを与えるために、クリスティ・ドーンが注目したのが「リジェネラティブ農業」。リジェネラティブ農業は、農業生産を行いながら土地を豊かにすることを目指す農業方法である。

同ブランドは、リジェネラティブ農業を促進するため、インドのエローデ地域で直接綿花栽培農家と契約。化学薬品を使用せずに綿花などの栽培を行い、農家が報酬を得られるようにしている。

自然を相手にする綿花栽培では、気候などによって収穫が左右され、栽培に失敗すると大きな赤字をもたらすことになる。だが「ランド・スチュワードシップ」では、綿花栽培農家が収穫前に資金を得て、それをもとにコットンの栽培を行える点が新しい。

クリスティ・ドーンでは、今後すべてのコットンがリジェネラティブ農業で栽培されるようになることを目指している。そしてファッション業界全体に、このような流れが広がっていくことに期待したい。

※掲載している情報は、2022年2月21日時点のものです。

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