肉食とベジタリアンで温室効果ガス排出量に約60%の差 英大学の研究で判明

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リーズ大学の研究によると、肉を食べる人の食事はベジタリアンの食事より約60%多く温室効果ガスを排出している。3,000種類以上の食品を調べたなかでも、肉類は生産時の温室効果ガス排出量が多く、環境負荷が高いことが指摘されている。

小原 ゆゆ (Yuyu Obara)

ライター / インターン

上智大学総合グローバル学部在学中。 エストニアへの渡航をきっかけに、ヨーロッパの持続可能なライフスタイルに関心を持つ。 趣味は旅行、おかし作り、映画鑑賞。

2021.12.23
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肉類は、生産時の温室効果ガス排出量が多い

肉を食べると温室効果ガスを多く排出する

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近年、健康上の理由や環境への配慮から、ヴィーガンやベジタリアンの食生活を選択する動きが世界中で広がっている。そんななかイギリスのリーズ大学から、肉を食べる人の食事はベジタリアンの食事より59%も多くの温室効果ガスを排出しているという研究結果が発表された。

同研究チームは、3000種類以上の食品を分析し、それぞれの食品の生産時に排出される温室効果ガスを算出。212人の成人を対象とした食事内容の調査結果に、これをリンクさせ、食事に関連した温室効果ガス排出量について調査した。

その結果、食事関連の温室効果ガス排出量のうち、32%が肉類、14%が乳製品によるものだった。また、お茶、コーヒー、アルコールなどの飲料が15%、ケーキやクッキーなどのスイーツが9%を占めている。

これにより、肉を食べる人の食事で排出される温室効果ガスは、肉を食べないベジタリアンの食事で排出される量より、59%多いことがわかった。さらに、男性は女性より食べる肉の量が多いことから、男性の食事に関連した温室効果ガス排出量は、女性の食事に関連した排出量より41%多いという。

このことから、研究チームは「サステナブルな食事パターンや植物性食品を中心とした食生活を推進する政策が、健康と環境の両方にいい影響を与える」と結論づけている。

肉の量・頻度を減らして、環境負荷を軽減

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今回の研究結果が示すように、数ある食品のなかでも肉類がもたらす環境負荷はとても大きい。

食肉生産のために家畜を放牧する際、多くの土地が必要となる。それらの土地は、森林伐採によって開拓されることがある。また、動物の飼育で必要な飼料を栽培するためにも、土地が必要だ。それだけでなく、家畜は温室効果ガスであるメタンを排出する。

動物性食品は環境負荷が高いことが、これまでも指摘されてきた。そのため、今回の研究は、うなずける結果と言えるだろう。

ふだんの食事をベジタリアンやヴィーガンに変えることは難しくても、食べる肉の量や頻度を減らすことなら、できるのではないだろうか。そんな小さな日々の心がけが、温室効果ガスの排出量を抑えることにつながっていくだろう。

※掲載している情報は、2021年12月23日時点のものです。

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