11月13日・14日、サステナブルパーク&ファーム「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」とELEMINISTの共催イベント「able for the FUTURE」を開催した。この記事では、4名の来場者に聞いたイベント参加を通して感じた小さな変化をお届けする。
ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
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3回にわたってお届けしてきた「able for the FUTURE」のレポート記事。締めくくりとなる今回は、イベントに来場した人々の声を届けたい。
「able for the FUTURE(未来のために私たちができること)」。私たちはイベントのテーマをこう銘打った。果たして、来場者一人ひとりができることは見つかったのだろうか。イベントを通して感じた“それぞれのable”を4名の方に聞いてみた。
「知り合いにパーマカルチャーに詳しい人がいて、その人に『able for the FUTURE』を教えてもらって、母と一緒に来ました。私は高校生なんですが、将来は食と農業を絡めたことをしたいと思っていて。ただ、どんなことをすればいいか具体的にイメージがつかなかったんですが、イベントを体験して『こういうことをやりたい!』と。私が目指すものが言語化されていると感じました。ほんとうに来てよかったです」
「今回買ったのは、コースターとMiYO Orgarnicの竹歯ブラシです。ものを買うときには、自分にとって大切かどうかを見極めることを大切にしています。ただ社会に対して声を上げることには悩んでいました。代替案を持っているわけではないし、専門知識があるわけでもない。でも今日のダイアローグで辻井隆行さんが話していたことを聞いて、声を上げることで専門家や国が動かせるもしれないという気づきを得ました。恐れがなくなった。そういう意味で大切なことを教わりました」
「山梨で無農薬アーモンド農家を営んでいるリッキーです! 日本でアーモンドを育てているって、珍しいでしょ? そうそう、今日は出店者さんやいろんな人とのつながりができたのが、ほんとうによかったね。やっぱりそういう場が少ないから、貴重な機会。あとね、深本さん、大田さん、飯田さんのダイアローグを最前列で夢中になって聞いていたんだけど、『次はみなさんの番です。即行動に移す人たちを応援したい』という話を聞いて、『まさに俺のことじゃないか!』って興奮したよ(笑)。来年は出店者側としての参加を目指すよ。勇気をもらいました。ありがとう!」
「四井さんのダイアローグを聞いて、とても印象に残った言葉があります。『クルックフィールズは、人間の存在意義を生み出す』『究極の持続可能な人間の暮らしを一言で言うと、暮らすことが同時に土を作る存在であること』。人間の存在は地球にとって悪ではないということですよね。私たちは地球に生かされ、地球に学ばなければいけない。地球との共存のかたちを探し求めることが大切なんだなと教わりました。理想の未来の実現に向けて、これから“able for the FUTURE”を継続していきたいです!」
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ほかにもさまざまな声が聞かれた。「ドライブがてら立ち寄っただけなんですが、環境のことを考えるって楽しいことなんだって初めて知りました」「どれもおしゃれなデザインの品物ばかりでびっくりしました。毎日ワクワクしながら使えそうです」「大豆ミート料理教室で使ったれんこんを生産している農家です。ふだん消費者の方と話す機会は少ないので、『おいしい!』と喜んでくれている姿を見れてうれしかった」。
ダイアローグで語られた言葉、来場者と出店者を越えたつながり、雄大な自然の風景。どんなかたちにせよ、あの場にいた一人ひとりの心に響いた何かがあったはず。それは一歩を踏み出す勇気なのかもしれないし、興味をもつきっかけなのかもしれない。ひとつたしかなのは、その“何か”は希望ある未来へと歩む手がかりということだ。
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