女性が抱える健康の問題を解決するサービスやモノを指す「フェムテック」は、女性のエンパワーメントだけでなく、持続可能な未来へもつながってくる。フェミニンケアブランド『明日 わたしは 柿の木にのぼる』創設者の小林味愛氏に、ウェルネスとエシカルを重視する理由を聞いた。
Mai Shiratori
トレンドリサーチャー
埼玉県出身。2014年から2019年までアメリカのニューヨークに居住し、トレンドリサーチャーとして衣食住のトレンドをリサーチする。さらに、ニューヨークでヨガ学んだことをきっかけに、ウェル…
知識をもって体験することで地球を変える|ELEMINIST Followersのビーチクリーンレポート
-さらに多くの人たちの製品、メッセージを届けていくためにどんなアプローチをしていきたいですか?
私も会社に務めていた経験があるので、会社でお話する機会が必要だと感じます。女性のライフサイクルと仕事などの文脈で、男女ともにお話をさせていただける機会をつくりたいですね。
-製品やメッセージを届けていくという部分では、ブランドの一方的な発信だけでなくコミュニティーづくりやファンとのつながりも大切な要素だと思いますが、「未来のわたしに今のわたしができること」というプロジェクトもスタートされましたね。
「未来のわたしに今のわたしができること」は、オンラインで女性たちがつながれる場として立ち上げたプロジェクトです。
プロジェクトの一つとして、助産師や起業家、ライターなどさまざまな分野で活躍する女性をゲストにお招きしてお話しをうかがうInstagram Liveの配信や、東京都の起業支援施設のオンラインイベントを月に2度開催しています。
このプロジェクトを立ち上げた時は、コロナウイルスの感染拡大により家にいる時間が長くなっていく中で、それぞれがさまざまな悩みを抱えていました。
そのような状況下でも将来の自分はいまの自分がつくっていくしかない。女性たちが自分にできることの一つとして、いろいろな人の話を聞くことで前向きになったり、楽しいと感じてくれたらという想いで立ち上げました。
百貨店で行うPOP-UP SHOPなどの催事に来てくださるお客様は20代から80代と幅広く、年代で抱えている悩みも違います。実は、デリケートゾーンをケアする習慣がなかったからこそ乾燥に気づいていない人や、専用のケア用品があることを知らない人も多い。デリケートゾーンのケアをタブー視しせず、もっと悩みやトラブルへの選択肢を提示していきたいですね。
コミュニティとしては、女性の体のことに加えて、睡眠や食事など学びの場をみなさんとつくっていきたい。コロナが落ち着いたら、『明日 わたしは 柿の木にのぼる』のルーツである、自然と人間の共生やバランスを感じられる、福島県国見町という地域を実際に体験していただきたいです。
植物たちも生きています。育ち方、害の受け方、痛みの感じ方は私たちと同じなのです。そして温暖化がどういう影響を与えているのか、植物を見ながら話を聞くとリアルにわかると思います。ここで体験したことが、日々の環境のことを考えた意識と行動につながるはずです。
地域で人を受け入れるということは観光ではない分、信頼関係がないとできない。農家さんや地域の方との深い信頼関係がある私たちのブランドにしかできないことです。
小林氏のやさしくもあり強くもある言葉や、女性に寄り添い、真剣に社会が抱えている悩みや問題に向き合っている姿には説得力があった。
社会に出て、モチベーションを高く前へ前へと進んでいく方法を教えてくれる機会は多いだろう。だが自分の守り方を教えてくれる機会はあまりないのではないだろうか。
だからこそ、日頃から自分のココロとカラダの健康のために、ケアをしてあげることの大切さを知っていてもらいたい。そしてありのままの自分を認めてあげよう。ジェンダーや環境問題など、ポジティブに変化すべき時はすでに来ている。社会として、多様性を理解し認め合い、お互いをリスペクトして未来へ向かっていこう。
STEP 1
・フェミニン ウォッシュ(肌に負担をかけない泡ソープでやさしく汚れを洗い流す)
STEP 2
・サッパリ派:フェミニン セラム(さっぱりなのに高保湿で贅沢なとろみが肌に浸透。もっちり肌に仕上がる)
・しっとり派:フェミニン オイル(肌の柔軟性を保ちながらうるおいを与え、乾燥を防ぐ保湿の基本アイテム)
スペシャルケア
・フェミニン ミスト(デリケートゾーンの不快感が気になったらスプレーし、ムレや気になるニオイをクリアにする。)
・フェミニン ミルク(スキンケア感覚で⾏う、脇や⾜のニオイケアアイテム)
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