「RE:GEN」は、発電可能なエアロバイク。ペダルを漕ぐことで、運動エネルギーをクリーンエネルギーに変える。生み出された電力は、「RE:GEN」に接続された100Whバッテリー「Ohm」に蓄電。1回のワークアウトで、ノートパソコンを2回以上充電できる。
染谷優衣
フリーランスライター
YouTubeのThrift Filp動画をきっかけにサステナブルに興味を持つ。最近は洋服のリメイクを勉強中。リサイクルショップで掘り出し物の古着を見つけるのが好き。
コロナ禍で増える在宅ワーク。運動不足解消のため、ジムに通いはじめた人も多いのではないだろうか。
イギリスのスタートアップ「Evergym」が開発した「RE:GEN」は、発電可能なエアロバイク。ペダルを漕ぐことで、運動パワーをクリーンエネルギーに変える。つまりは、「Burn calorie, not carbon(炭素ではなくカロリーを燃やせ)」、そういうことだ。
生み出された電力は、「RE:GEN」に接続された100Whバッテリー「Ohm」に蓄電される。電力を使いたい時は「Ohm」を取り外し、ケーブルを充電したい機器に接続するだけ。
同社によると、1回のワークアウトで発電できる電力平均が170Whから230Wh。MacBook Proであれば2.6回、iPhone12であれば12.6回フル充電できるほどの量だという。MacBook Proのバッテリーが最大11時間持つとして、相当バッテリーが劣化していない限り1日パソコン作業の仕事でも賄えそうな電力量といえる。
専用のアプリを使うことで日々のワークアウトの管理もできる。1週間や1ヶ月単位で運動量や発電量を可視化してくれる。単純なワークアウトアプリとしても、便利に利用できる。
正直、「RE:GEN」で発電できる電力量は火力発電や原子力発電など他の発電方法に比べると、大海の一滴でしかないだろう。しかし、先の未来を考えると、個人で複数発電手段を持つことは持続可能な世界をつくるために必要なことかもしれない。
「Evergym」があるイギリスでは、全国でジムに通う人が約1000万人いるという。もし彼らが全員「RE:GEN」を利用し1人1回200Whの電力を生み出せたら、それは約25000世帯分の1日の電力量に匹敵する。
一つは小さな力でも、集まれば大きな力に変わる。それは「RE:GEN」に限られたことではなく、多くの環境に対するアクションに対していえるはず。そんな一人ひとりの積み重ねが、私たちの未来を変えるのだろう。
参照サイト/Energym
https://energym.io/regen/
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