ニューヨーク州がホテルの使い捨てアメニティを廃止 各地で自主的に実施する企業も続々

Photo by ホテルのガラス張りのバスルーム

ニューヨーク州でホテルアメニティを廃止する法律が制定された。50部屋以上有するホテルは2024年1月から、それ未満のホテルは2025年1月から適応される。アメリカではカリフォルニア州が2019年に制定して以来、2例目の制定となる。

染谷優衣

フリーランスライター

YouTubeのThrift Filp動画をきっかけにサステナブルに興味を持つ。最近は洋服のリメイクを勉強中。リサイクルショップで掘り出し物の古着を見つけるのが好き。

2021.05.21
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アメリカではカリフォルニア州に続いて2例目 自主的に廃止を実施する企業も

白いタイルの壁のバスルームにたてかけられた、シャンプーとリンスー

Photo by Andrea Davis on Unsplash

使い捨てのホテルアメニティを廃止する法律がニューヨーク州で制定された。50部屋以上有するホテルは2024年1月から、それ未満のホテルは2025年1月から適応される。

廃止対象の基準は、ボトル容量が340g以下であること。詰め替え可能な大きいサイズに代替することで、プラスチックごみだけでなく、使い切れずに捨てられる化粧品ボトルの廃棄もなくせる。

「天然資源防護協議会」のニューヨーク市環境ディレクターであるEric A. Goldsteinさんは今回の制定について、「それ自体が一歩前進であり、使い捨てプラスチックから脱却するための新たな取り組みを象徴している」とコメントした。

アメリカではカリフォルニア州が2019年に制定して以来、2例目の制定となる。

ほかにも、自主的に使い捨てプラスチックを削減しているホテルもある。世界的な大手ホテルチェーン「マリオット」は、2018年にプラスチックストローの積極的な提供を取りやめた。

同社は約1年間で10億本のストロー削減に成功。次のステップとして、2020年中に7,000を超える世界中の自社ホテルで使い捨てアメニティの提供を廃止した。1年間で約5億個のプラスチックボトルの廃棄を阻止したとみられている。

この発表を受けて、ハイアットホテルなどの有名ホテルを運営する「インターコンチネンタル」も同様の施策を発表している。

小さな積み重ねが結果に結びつく できることから始めてみよう

ハンガーラックにかけられた数着の衣服

Photo by Amanda Vick on Unsplash

ホテルでこそミニサイズの化粧品はあるものの、大体の家庭では大きいボトルに入れて使っていることだろう。使い捨てボトルを詰め替え可能なものに変えることは、世紀の大発明ではない。しかし、こうした小さな積み重ねが結果的に大きな削減につながるのだ。

企業だけでなく、私たちもできることはたくさんあるはず。自動車に乗るのをやめて、自転車に乗ってみる。ファストファッションをやめて、お気に入りの服を長く使う。週のなかでお肉を食べない曜日を設けてみるのもいいだろう。

まずは自分たちの手のおよぶ範囲で、できることから改善していく。その小さな積み重ねが未来を変えるはずだ。

※掲載している情報は、2021年5月21日時点のものです。

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