すべての部品がリサイクル可能 デザイン性に優れたカミソリブランド「hanni」

アメリカで1年間に廃棄されるプラスチックかみそりの数は約2億本といわれている。「hanni」は繰り返し使うことで環境にやさしいだけでなく、デザイン性もすぐれたブランドになることで消費者に選ばれることを目指す。

染谷優衣

フリーランスライター

YouTubeのThrift Filp動画をきっかけにサステナブルに興味を持つ。最近は洋服のリメイクを勉強中。リサイクルショップで掘り出し物の古着を見つけるのが好き。

2021.05.21

水がなくても利用可能 すべての部品がリサイクルできるカミソリ

「hanni」のプロダクト全種類が揃っている様子

アメリカ合衆国環境保護庁によると、同国で1年間に廃棄されるプラスチックカミソリの数は約2億本にもなる(※)。埋立地に運ばれたカミソリは20〜30年ほどをかけて分解されるが、ゴムなどのほかの素材が混ざっている場合はそれ以上の時間がかかるという。

Leslie Tesslerさんがデザインする「hanni」は、100%リサイクル可能なカミソリブランド。同社の主力製品である「The weighted razor」は、プラスチックを一切使っていないことが特徴だ。

ピンク色の「the weighted razor」

カミソリ本体は一生繰り返し使い続けられる耐久性があり、取り替えが必要なのはスチールでできたスウェーデン産の刃部分だけ。使い終わった刃は専用のケースで保管をして、いずれ再利用できる。

「hanni」の取り替え可能な刃

使用していないのはプラスチックだけでない。専用のシェービングクリーム「shave pillow」を使えば、水を使わずに剃ることが可能だ。ロケーションを問わずに剃れる利便性のみでなく、水の利用を削減できるため環境にもやさしい。

サステナブルであることは大前提の時代へ

水を使わずに使える「hanni」の「the weighted razor」

「hanni」をデザインしたLeslieさんは、これまでケラスターゼやラルフローレンなど数々の有名ブランドで働いてきた経験をもつ。他のカミソリと比べてデザイン性に優れているのも納得だ。

近頃、消費者への意識調査で「環境にいい」というだけでは購買に至らないことがわかってきている。以前紹介した生分解可能なバッグ「Sonnet155」も、まずは「ほしい」と思われるため何よりもデザイン性を重要視したとされている。

世界ではもはや、環境にやさしい素材を使っていることだけでは差別化を図れない。それは大前提としてモノをつくる世界になってきているのかもしれない。

※The Environmental Consumer's Handbook|United States Environmental Protection Agency https://bit.ly/3bxukO7

参照サイト/hanni
https://heyhanni.com/

※掲載している情報は、2021年5月21日時点のものです。

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