オーツ麦100%のオーツミルクブランド「Milkin Oats」。このほど、自社のヴィーガンミルクを使ったチョコレートラインの販売を開始した。フレーバーは「Chalet Velvety」と「Almond Crunch」の2種類となる。
染谷優衣
フリーランスライター
YouTubeのThrift Filp動画をきっかけにサステナブルに興味を持つ。最近は洋服のリメイクを勉強中。リサイクルショップで掘り出し物の古着を見つけるのが好き。
インドで生まれた「Milkin Oats」は、国産オーツ麦を100%使用した同国初のオーツミルクブランドだ。このほど、自社のヴィーガンミルクを使ったチョコレートラインが新登場。オーツ麦ミルクを使ったチョコレートの製造は、世界的チョコレートメーカーであるリンツとキャドバリーに続いて世界で3例目となる。
チョコレートバーの原材料であるカカオ豆も国内産だ。場所はインド南にあるイドゥッキ県のケラーラ州。チョコレートの加工には、一農園で一品種のみのカカオを使う「シングルオリジン」という方法が採用されている。
同社は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をきっかけにインドで流行した、国産商品を推進するフレーズ「#vocalforlocal(ヴォーカル フォー ローカル)」に共感するともコメント。将来的には、すべての材料を国産にしたいと考えているそうだ。
フレーバーの種類は、「Chalet Velvety」と「Almond Crunch」の2種類。いずれもバニラ、カシューナッツ、アーモンドといったプラントベースな材料を使っている。
国産の商品を開発することで生まれるメリットはまず、移動コストの削減ができることだ。海外の食材を取り寄せてつくるとなると、海運か空輸しか方法がなく、その分二酸化炭素排出量は増えてしまう。消費者にとっても、流通コストが上乗せされた商品を買わなければいけない。
社会的なメリットとしては、国内に新たな雇用を生み出すことができることだ。職が安定すれば治安がよくなり、経済活動も活発になる。長期的な目線で考えたとき、よい影響を与えるだろう。
現代は流通が発達したおかげで、スーパーマーケットやオンラインで安価な商品を簡単に手に入られるようになった。目先の利益だけを考えると、ついそちらに目が行ってしまう。しかし、「Milkin Oats」のように地元支援に熱い会社の存在を知り、知識をつけることで、消費を通して明るい未来の創出に貢献することができるだろう。
参照リンク/Milkin Oats
https://milkinoats.com/home/
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