「エコ」とは何を意味する言葉なのか 4つの関連語と具体的なエコ活動

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Photo by 森林の上空写真

我々にとって「エコ」は身近なものだ。しかし「その意味は?」と問われたとき、戸惑う方も多いのではないだろうか。地球環境を守るため、いまだからこそ知っておくべき「エコ」の意味を解説する。個人・企業・国ができるエコ活動も、あらためて確認しよう。

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2022.01.31
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「エコ」の意味とは

「エコ」の語源は諸説あるが、もっともよく知られているのが「エコロジー(ecology)を略したもの」という認識だ。エコロジーは「生態学」や「自然環境」を意味する単語。ここから、「環境にやさしい」「環境に配慮している」という意味合いで「エコ」という言葉が使われるケースが多い。

もう一つ、近年広がっているのが「エコノミー(economy)を略したもの」という考え方である。エコノミーの意味は「経済」「節約」など。環境に配慮するために節約したり、エネルギー消費を抑えたりすることを「エコ」と表現する。

経済と環境問題の間には密接な関わり合いがある。「エコ」という言葉の意味や語源からも、両者の深い関係性がうかがえるだろう。

「エコ」の関連語と4つの具体例

我々の身近には、エコに関連した多くのワードが存在している。先ほど紹介したエコロジー・エコノミー以外の関連ワードとその意味は、以下のとおりだ。

・エコバッグ……買い物の際に、レジ袋の代わりに使用する使い捨てではない袋
・エコドライブ……地球温暖化予防のため、燃料消費量やCO2排出量を減少させる運転方式
エコツーリズム……地域の自然環境や歴史、文化を学びながら楽しみ、その保全に責任を持つ観光のあり方
・エコビジネス……環境への負荷を低減させる商品やサービス、環境保護に役立つ技術やシステムなどを提供する事業概念

このほかにも、エコに関連するキーワードは多数ある。新しい言葉がどんどん生み出されていくのも特徴的だ。我々現代人にとって、エコは非常に重要な課題の一つである。数多くの関連ワードが、そうした実情を端的に表している。

ジャンル豊富なエコ活動 我々に身近な4種類とは

ここからは「エコ活動」について、さらに認識を深めていこう。エコ活動には、さまざまな種類が存在している。以下はその一例である。

・エネルギー関連活動(省エネや創エネなど)
・ごみ削減運動(リサイクルやリユース、大量生産
・大量消費の見直しなど)
・節水・環境保全活動(里山保全や在来種の保護など)

一言で「エコ」と言っても、その内容は実にさまざまである。「いったい何がエコなのか?」と悩んだときには、これらの活動によって目指すゴールを思い描いてみよう。それぞれのエコ活動に共通する目的は、持続可能な環境保全社会の実現である。エコ活動は、これから先の社会・生活を守るために欠かせない活動なのだ。

もし人々が地球への配慮をなくしてしまったら

温室効果ガスによる地球温暖化

人間の社会活動によって生み出される温室効果ガス。とくに大きな影響を与えるのは、二酸化炭素である。空気中の濃度が高くなればなるほど、気温は上昇。2014年に発表されたIPCC第6次評価報告書によると、このまま最悪のシナリオに沿って温室効果ガスの排出が続いていけば、2021年から2040年までに地球の気温が1.5℃上昇する可能性が高いとしている。(※1)

各種有害物質による海洋汚染

海洋汚染は、我々人間が海に捨てたごみや流れ出た有害物質が原因で引き起こされる環境問題である。海洋汚染が進めば、海やその周辺を生息地とする海洋生物類は減少の一途をたどっていくだろう。

2016年には、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に合わせて「もし、いま何の対策も打たなければ、2050年には海洋生物よりもごみの方が多くなる」という警告文が発表された。

熱帯地域で頻発する森林破壊

地球温暖化とも深く関わる森林破壊。世界の森林破壊問題のほとんどは、熱帯地域で発生している。世界中の人々の需要に応えるため、大規模農業導入のため、無計画な伐採のため、2015年以降、1年間に約10万km2(平方キロメートル)の天然林が失われている。

森林が破壊されれば生態系は狂い、そこで暮らす野生生物は絶滅する。動物由来感染症にも森林破壊が深く関わっているとされ、新たな感染症拡大の恐れも指摘されている。(※2)

環境問題を放置すれば、我々人類はさらに大きなリスクに直面することになる。地球環境を守り、我々にとって暮らしやすい社会を実現するためには、一人ひとりの努力や意識改革が求められる。

我々の未来を守るエコアクション

ふだん、何気なく使っている「エコ」という言葉。これから先の地球環境を守っていく上で、極めて重要な意味を持つ言葉と言っても過言ではない。たとえひとつひとつは、小さなアクションであっても、無駄なものは何一つない。世界の人々が協力して取り組むことで、新たな一歩を踏み出せるだろう。いま、自分にできる行動は何なのか、あらためて考えてみよう。

※掲載している情報は、2022年1月31日時点のものです。

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