ストックホルムに次ぐスウェーデン第二の都市・ヨーテボリ。サステナビリティの研究や気候変動に対応する技術開発などに積極的に取り組んできた。観光都市としても知られる同市では、今後の恒常的な観光客増加を見越し、2030年までに排出物ゼロの交通機関構築を目指すという。
染谷優衣
フリーランスライター
YouTubeのThrift Filp動画をきっかけにサステナブルに興味を持つ。最近は洋服のリメイクを勉強中。リサイクルショップで掘り出し物の古着を見つけるのが好き。
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ストックホルムに次ぐスウェーデン第二の都市・ヨーテボリに、世界初の「ゼロエミッションゾーン」が開発されると発表された。
地域開発担当は、ヨーテボリを世界でも有数のゼロエミッション技術を試せる場として街を開発しようとしている。2030年までに排出物ゼロの交通機関をヨーテボリとその周辺地域に構築することを目指すという。
同市は、以前からサステナビリティの研究や気候変動に対応する技術開発を行う、スウェーデンのなかでも持続可能な社会をつくるリーダー的存在であった。
ファッションやアートなど観光でも人気を博していることから、今後の恒常的な観光客増加を見越し、2030年までに環境を汚染することなく、その需要に応える交通インフラを開発するのだという。
ヨーテボリ執行役員会会長のAxel Josefsonは、今回の計画についてこう語る。
「ヨーテボリ・グリーン・シティ・ゾーンの計画で、市とビジネスと研究コミュニティが協力をして排出物ゼロの交通機関を短期間で構築します。今回のコラボレーションで、ヨーロッパのサステナビリティ問題の解決を引率し、我々はEUと交わした環境保全に関する約束と野心的なサステナビリティの目標に対して真剣であることを示します」
「ゼロエミッションゾーン」は従来の交通機関を禁止や制限して達成するものではなく、可能性を広げる地域として、お互いの得意分野やスキルを使い、ゴールに最速で切磋琢磨しながらたどり着くためのものだという。
事実、すでに自動車メーカーのボルボやスウェーデンの国営研究機関など、多くのコラボレーターを募っている。
全く新しいビジネスチャンスが、国内だけでなく世界中の企業に開けていくことが期待されている。
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これまでスウェーデンは、2030年までにガソリン車の新規販売を禁止することを発表したり、3年連続でSDGs達成度ランキング1位を獲得したりと、持続可能な社会を実現するためさまざまな取り組みを行い結果を残してきた。
SDGsの達成期限まで10年を切ったいま、世界全体として地球に負荷のない社会の実現に加速度的な成長が求められる。
サステナブルな社会を築くリーダーとして、スウェーデンとヨーテボリともに動向に注目していきたい。
参照サイト/gothenburg
https://www.greengothenburg.se/
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