環境にやさしい買い物を表す「グリーン購入」 持続可能な未来をつくる消費の基準とは

エコバッグに入った食材

「グリーン購入」とは、製品やサービスを購入する際に、必要性をよく考え、環境への負荷ができるだけ少ないものを選んで購入すること。消費者自身の生活を環境にやさしいものにするだけでなく、企業に環境に配慮した製品の開発を促す。この記事ではグリーン購入の意味やメリット、基準などを解説する。

2021.02.02

グリーン購入とは、持続可能な未来につながる行動

ディスプレイされたアウター

Photo by Jordan Nix on Unsplash

「グリーン購入」とは、商品を購入する際に本当に必要かどうかをよく考え、品質や価格だけでなく環境や社会への影響を考慮し、環境への負荷ができるだけ少ない製品やサービスを購入すること。

また、環境負荷の低減に努める事業者や、社会的責任の遂行に努める事業者から優先して購入することも同様である。

日本では、1989年にエコマーク制度がスタートし、グリーン購入の取り組みが始まったとされている。1994年には、滋賀県庁が「滋賀県環境にやさしい物品の購入基本指針」を策定。

2年後の1996年、この取り組みを全国に広げるため、グリーン購入推進団体「グリーン購入ネットワーク(GPN)」が設立された。「グリーン購入」という言葉は、「グリーンコンシューマー」などの言葉をもとに、この時につくられた造語である。

類似した言葉に「グリーン調達」があるが、これは企業が原材料や部品、資材、サービスなどをサプライヤーから調達する際に、優先的に環境負荷の小さいものを選ぶ取り組みを指す。対してグリーン購入は消費者の観点で使われる言葉である。

国が推進するグリーン購入「グリーン購入法」

グリーン購入を普及するため、環境省は2001年4月に「グリーン購入法」(正式名称は国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)を施行。

この法律では、国の機関にグリーン購入を義務づけるとともに、事業者に適切な情報の提供や、地方自治体や国民にもグリーン購入に努めることを求めている(※1)。

グリーン購入の目的・メリット

気候変動や環境汚染、生態系の破壊、資源の枯渇など私たちが直面している環境問題は、大量生産・大量消費の経済活動に起因していると言われている。グリーン購入の目的は、こうした社会構造を根本から見直し、循環型の社会を形成することである。

現在、環境に対する取り組みは多々存在するが、グリーン購入のメリットは消費者がすぐに取り組める点である。

グリーン購入を心がければ、日々の暮らしを環境にやさしいものにするだけでなく、環境に配慮した商品の需要が高まり、企業に環境負荷の少ない製品の開発を促すことにつながる。グリーン購入は環境問題に加え、経済活動全体を変えていく可能性を持っているのだ。

グリーン購入の基準

生活雑貨が並ぶスーパーの陳列棚

Photo by Igor Karimov on Unsplash

それでは、グリーン購入においてどのような基準で商品を選択すればいいのだろうか。グリーン購入を推進するグリーン購入ネットワーク(GPN)では、次のようなグリーン購入基本原則(※2)を設けている。

1. 必要性の考慮

購入する前に商品の必要性を十分に考え、長く大切に使えるものを選ぶ。

2. 製品・サービスのライフサイクルの考慮

資源が採取される時から廃棄する時まで、製品ライフサイクルにおける環境負荷ができるだけ小さいものを購入する。

※掲載している情報は、2021年2月2日時点のものです。

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