老舗刃物メーカー「貝印」が、ディスポーザブルカミソリのリーディングカンパニーとして、世界初の脱プラスチックをコンセプトにした「紙カミソリ™️」の発売を予定している。紙カミソリ™️以外にも、環境問題に向き合ったハサミや、眉用バサミなどの開発も進めている。
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紙カミソリ™️
1908年、刃物の町として有名な岐阜県関市に創業した老舗総合刃物メーカー「貝印」が、カミソリ界の常識を変える新商品を開発している。脱プラスチックを実現する「紙カミソリ™️」だ。
貝印では、ディスポーザブルカミソリ界を牽引するブランドとして、昨年「2030年までにディスポーザブル(使い捨て)カミソリの分野でCO2排出量換算半減を目指す」と宣言し、商品の研究開発にあたっている。
紙カミソリ™️は「環境にやさしいカミソリ」という価値だけでなく、「紙を使ったおしゃれで機能的、先進的なカミソリ」としての独自ポジションを築いていくことを目指しており、2021年春に公式オンライストア「KAIストア」にて先行発売予定だ。
紙カミソリ™️の特徴はサステナブル、クリーン、ファッショナブルの3つだという。
サステナブルなポイントとしては、紙ハンドルと金属刃体を採用したことで、貝印の他製品と比較しプラスチック使用量を約98%も削減することに成功。
クリーンなポイントとしては、使い切りを想定しており、細菌の繁殖やサビの心配がなく常に清潔に使用することができる。
ファッショナブルなポイントとしては、ハンドルが紙でできていることを活かし、好きな色やデザインを自由にレイアウトすることを可能にしている。
MARI KAMI HASAMI(商品化は未定)
貝印によるサステナブル商品の開発は紙カミソリ™️以外にも進められている。夏木マリ氏とのコラボレーション製品「MARI KAMI HASAMI」は、脱プラスチックを目指したハサミだ。
紙素材と最小限のステンレスで構成し、切れ味はそのままに、紙として捨てられるのが特徴。園芸シーンや文具として使うことができる。
さらに、製品カラーに赤が採用されているのは、夏木氏が取り組む「One of Loveプロジェクト」にちなんだもの。このプロジェクトは、バラの購入を通じて途上国の子どもたちを支援する社会貢献活動で、ハサミの柄の部分にはプロジェクトロゴも入っている。
AI brow tool pen(商品化は未定)
冨永愛氏とのコラボレーションで生まれたアイブローレザー「AI brow tool pen」も素材には生分解性プラスチックを使用している。
副社長執行役員 遠藤浩彰氏
副社長の遠藤氏は「紙カミソリ™️は貝印が大切にしてきた“人にやさしい刃物”という考え方と、これから貝印が社会課題の解決に向けて取り組んでいく活動のスタートとなる製品。環境やジェンダーの壁など、社会課題に注目してもらうきっかけとなるような、カミソリの新たな選択肢を今後も提供していきたい」とメッセージを発信している。
問い合わせ先/貝印株式会社
https://www.kai-group.com/
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