マイバックやマイボトルを持ち歩くこと。次はどんなコトができるだろうか? エシカルなライフスタイルを送るアイデアは身近にあふれている。いろいろな知識や情報に出会い、自分が取り組めることを増やしていきながら、楽しくエシカルライフをアップデートしていこう。
Mai Shiratori
トレンドリサーチャー
埼玉県出身。2014年から2019年までアメリカのニューヨークに居住し、トレンドリサーチャーとして衣食住のトレンドをリサーチする。さらに、ニューヨークでヨガ学んだことをきっかけに、ウェル…
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エシカルなことやものを少しずつライフスタイルに取り入れることができたら、次は視野を広げ、自分がどんな暮らしをしたいか思い描いてみてはどうだろうか。
Instagramでは、プラントベースの料理のレシピが紹介されていたり、環境問題をテーマにしたオススメの映画がシェアされていたりと、さまざまな情報に出会うことができる。これを参考にしてもいいだろう。
今回は、ニューヨークでエシカルライフを楽しむ3人をご紹介。それぞれの感性やグローバルな視点で発信される彼女たちのリアルなライフスタイルをお手本に、「あなたらしくエシカルライフを楽しむ」ことを意識してみよう。
最初にご紹介するのは、夫と保護猫とともにニューヨークのブルックリンで暮らすCOOKIEHEAD(@thelittlewhim)さん。
日本で取得した経営学の学士に加え、パーソンズ美術大学大学院にてファッションマーケティングを専攻。ファッションの世界で働きつつ、自身のウェブマガジン「THE LITTLE WHIM(ザ・リトル・ウィム)」ではライフスタイル・ビューティ・ファッションにおいて地球と動物と人を思いやるインスピレーションを発信している。
彼女の視点とライフスタイルは、私たちのエシカルライフに学びを与えてくれる。
いますでに持っているものが例えエコやサステナブルな製品でなかったとしても、それを長く大事に使うことはエシカルなコトにつながる。
一つひとつに愛着を持って長く愛用していきたい。そうしたらきっと「処分する」のではなく「修理する」という選択に、自然となるのかもしれない。
「洗濯物を自然乾燥することがアメリカと比べて日本のエコな習慣」であることは、日本に住む私たちでは気がつけなかったことではないだろうか。一方、いつでも洗濯ができる環境にあり、洗濯回数が多いという事実も。
回数が多い分、水質汚染を抑える洗剤を使ったり、洗濯頻度を減らす工夫をしていきたいもの。
ELEMINISTのSHOPでは、洗濯洗剤が不要になるエシカルな洗濯「マグりん」をセレクト中。こちらも参考にしてほしい。
ニューヨーク、マンハッタン在住の金原杏奈さん(@kitchenpharmacy)は、ファッションモデルとして活躍しながら、世界最古の医学と言われるアーユルヴェーダのコーチとしても活動する。
ホリスティックな方法で心と体の健康をつくり出すことに焦点を当て、食事、美容、セルフケア、季節ごとの過ごし方などを発信している。
アーユルヴェーダの知恵を元にしたプラントベースのメニューの紹介や、セルフケアのテクニック、四季に合わせたカラダとの向き合い方の知恵を金原さんのライフスタイルから得ることができる。
セルフケアを意識することで、自然と地球にもやさしい事柄を選んでいくようになる。ウェルネスとエシカルなライフスタイルはつながっているのだ。
セルフケアとして週に一度、クレイマスクを行う。
マスクは、お好みのクレイパウダーとお水またはローズウォーターのみという、シンプルかつナチュラルな材料で手づくりすることができる。
ブルックリンのブッシュウィックに、食品や生活用品をすべてパッケージフリーで販売する「プレサイクル(Precycle)」という店舗がオープンした。
現地の人だからこそ知っているローカルな情報、そして最新のエシカル情報もニューヨークを訪れる時のためにメモしておきたい。
私たちが生活する地域では、Precycleのようにすべてパッケージフリーで食品を販売するお店はないかもしれない。けれどスーパーでプラスチック梱包された野菜を買うのではなく、八百屋でパッケージフリーの野菜を買ってみるのはどうだろうか。
海外の生活の情報から、私たちの生活に新鮮なインスピレーションが湧くはずだ。
モデル、スタイリスト、ライター、ランナーという多才な才能を持つベイカー恵利沙さん(@bakerelisa)は、ニューヨークのマンハッタンから北にあがったところのアップステート在住。
今年の秋にブルックリンから自然溢れるアップステートに引っ越したというベイカーさんの投稿からは、自然と調和したナチュラルなライフスタイルを覗き見ることができる。
彼女の温かくも芯のあるメッセージは、意識の仕方でもっとエシカルにファッションを楽しめることを気づかせてくれる。
「すてきなお洋服に出会った時、そのブランドの商品が環境を配慮した工程でつくられた商品であったら、出会えた喜びが倍増する」
エシカル消費を意識すると、おしゃれをするだけではなく、アイテム選びの過程まで、なんだかワクワクしてくる。ファッションを愛する彼女の視点は、より一層ファッションを楽しむ考え方を学ぶことができる。
いま、エコやサステナブルな商品を世に送り出すブランドが増え、私たちの選択肢が広がってきている。それを消費者の私たちが求め続け、声に出していくことにより、さらなる選択肢の広がりと、よりよい商品が誕生するかもしれない。
「エシカル」「サステナブル」「SDGs」という言葉を目にしない日はない。これをトレンドや一過性のものにせず、私たちの日々の生活のなかで意識して続けていかなくてはならない。
でも意識をして習慣にするまでには、無理は禁物。自分が心地よいと感じられるエシカルなコトを続けながら、自分にできることを増やしていくのが一番だ。
今回紹介した3人の女性たちは同じニューヨークという都市に住んでいながらも、それぞれのライフスタイルに溶け込んだエシカルなコトをシェアしてくれている。いいと思ったことや、すてきだなと思ったことがあったら、ぜひ取り入れてみよう。
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