食品や医薬品向けの包装機械を生み出すグローバルメーカー、シンテゴンテクノロジー株式会社は、伸縮性のある紙を使った立体成型充填機械「TPU1000」の販売を開始した。細かなデザイン、内側のバリアコーティングなどを施した、立体的な紙容器を製作できる。
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TPU1000で成形した紙容器
プラチック製品の代替品は日に日に、そのバリエーションの幅を広げている。食品、医薬品向け包装機械メーカーであるシンテゴンテクノロジー株式会社は、伸張性のある紙を使った立体成型充填機「TPU1000」を開発し販売を開始した。
紙や単一プラスチック素材の包装は複合プラスチック材と異なり、伸張性が低いことや、接着面の温度コントロールが難しいことから、高度な包装技術が要求され、対応できる包装機械メーカーは限られている。
TPU1000では、スウェーデンの製紙メーカー「ビルルドクロナス社」が開発した伸張性のある紙を用いることで、立体成型できる包装を実現した。
多様な容器形態に対応可能で、高度な包装加工技術とシンテゴンのサステナブルに取り組む姿勢が評価され、ドイツの包装産業でもっとも権威のある2020年ドイツ・パッケージングアワードにて入賞している。
SDカード型の紙容器
TPU1000は、金型によるプレス加工、製品充填、トップシール、カットまでの工程を1台ですべてこなしてくれる。
できあがる「成型紙容器」はシングルポーションパックに適しており、SDカードや種子、錠剤など、小さな製品にも最適だ。
種子が入った紙容器
細かいデザインなどのエンボス加工や印字プリントも鮮明に表現できるほか、液体、粘性、匂いのある充填製品の場合は、内側にバリアコーティングを行うことでバリア性を担保する。
シンテゴンテクノロジー株式会社では、日本法人からの紙包装に関する問い合わせが急増していることから「TPU1000」によるサンプル製作サービスを開始している。
問い合わせ先/シンテゴンテクノロジー株式会社
https://www.syntegon.jp/
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