メルボルン発の「KeepCup(キープカップ)」は、カラフルなデザインを自分好みにカスタマイズできるエコボトルだ。カフェビジネスを始めた夫婦がつくったこのエコボトルは人気を集め、いまや世界65カ国で販売されているほどだ。
ELEMINIST Press
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「KeepCup(キープカップ)」は、世界65ヶ国で販売されているオーストラリア発のリユースカップだ。カップ本体やフタをそれぞれ自分好みの色にカスタマイズすることができ、世界中で人気を博している。
サイズは、内容量227mlのSサイズ、340mlのMサイズの2種類。カフェオーナーの夫妻が始めたブランドということもあり、コーヒーを楽しむのに適した展開だ。
なお、売り上げの1%は「1% for the Planet」というネットワーク組織に寄付される。
創始者であるジェイミー&アビゲイル・フォーサイス兄妹が、メルボルンでカフェビジネスを始めたのは1998年。使い捨てカップが街角で見られるようになった頃だった。
ビジネスが大きくなるにつれ、2人は消費される包装材の量に懸念を抱くようになった。とくに気になったのが、ポリエチレンが内張された使い捨てカップだ。このカップはリサイクルができないからだ。
2007年、既存の再利用可能カップに試用をしたものの失敗がつづき、思い切って自らデザインすることを決心したという。
最初のKeepCupは、メルボルンのコーヒー好きに向けて販売された。その後カフェやロースターたちのコミュニティの後押しもあり、再利用を促す動きが活発化。そうして世界中に広まっていったのだ。
サステイナブルなライフスタイルを送りたい方への私のアドバイスは「ただ心を決めて行動を起こす」と言うことです。私の個人的な哲学は、買うなら買ったものに責任を持つと言う事です。量よりも質を考え、いい物を買って楽しく使用します。
KeepCupを含めた再利用の動きは、大きな宣伝活動から始まったわけではありません。個人個人を啓蒙して、いつもの生活を少しずつ変えてもらったのです。
まずは楽しくて手軽で簡単と言うことをみなさんに知ってもらう所から始めました。多くの人にとってKeepCupとは、使い捨てがどれだけ環境へ影響するかと、少しの手間でどれだけ地球をより明るくできるかを考える旅の始まりなのです。
多様な生物が無駄のない絶妙なバランスで暮らしているこの惑星。その吉凶禍福を決める力が私たちにはあるのです。
地球環境の悪化やプラスチックの環境汚染解決への戦いは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響でプラスチックごみが急増していることもあり、いままでになく重要になっています。
コロナ後の世界で前進するにはごみの削減と再利用は避けて通れません。リサイクルもたしかに環境保護をしているような気分にさせてくれますが、猛烈な勢いでの廃棄のスピードには対抗できていないのが実情です。
プラスチックは9%しかリサイクルされておらず、ほとんどはごみ処理場や海などで400年かかると言われている分解*を待っています。
*訳者注:熱酸化分解や光分解の起こりにくい海中では何千年も残ると考えられ、いずれはプラスチックの化石ができる可能性も示唆されています)
KeepCup使用者は、年間で80億個の使い捨てカップがごみ処理場へ行くのを防いでいると試算されています。研究によると、使い捨てを減らすのには他の人も同じことをしていると知ることが効果的だそうです。
KeepCupを持ってカフェの列に並ぶことは、その時の使い捨て容器の使用をなくすだけでなく、周りの人への動機付けにもつながるのです。 あなたにも世界を変える一員となって、住みたい世界にするための意思を是非示していただきたいです。
KeepCup
KeepCup Brew M coconut
2,909円
※2021.03.05現在の価格です。
通勤時にカフェに寄る際にちょっとでも資源削減に貢献できればと思い購入させていただきました。実際に届いたものも写真とのギャップが少なくキャッチーな色合いでとても気に入っております。熱い飲み物注いでもリングの部分を持って飲めるのがいいですね。
問い合わせ先/Less Plastic Japan
https://lessplastic.jau.co.jp/ja
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