リサイクルできるものとできないもの、誰かに聞かれたら即答できるだろうか。ごみ出しは毎週しているけれども、どこか少し曖昧になりがちな人も多いはず。限られた資源を最大限に有効活用するために、改めてごみについて考えてみよう。
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知識をもって体験することで地球を変える|ELEMINIST Followersのビーチクリーンレポート
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お酒やジャムなどのガラス瓶や、飲料に使われているスチール缶やアルミ缶は、リサイクル可能だ。最近はあまり見かけないが、おせんべいや海苔が入っている四角い缶も、資源として再利用できる。
スプレー缶は、使い切ってから穴を空けてガス抜きし、他の缶類とは別にして出そう。この作業を忘れると、収集車やごみ処理場で爆発事故や火災が起きる原因になってしまう。
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ジュースや調味料が入っていたペットボトルは、「PET」表記のあるものはリサイクルできる。なかにタバコやカミソリの刃などを入れると、ごみ処理場の作業員さんが怪我をする原因になるし、機械が壊れてしまうから、ごみを入れたまま出すのは厳禁だ。
キャップがつながっていたリングの部分は、リサイクルの過程の途中で回収されるので、無理して切り取らなくても問題ない。
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いらなくなったノートやコピー用紙、ネットショッピングで溜まってしまったダンボールなどは、古紙収集日に出せば再生紙として生まれ変わる。紙はすごく貴重な資源。原料となる木を育てるのに、少なくとも10年はかかるし、再生紙をつくるのにもエネルギーがたくさん必要だ。
ごみやリサイクルに出すだけでなく、本やマンガは古本屋さんに売ったり人に譲ったりすることも視野に入れよう。
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家電リサイクル法により、エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の4品目は粗大ごみとして捨てることはできない。引越しや買い替えでいらなくなった際は、買ったお店に引き取ってもらったり、自治体に連絡したりして処分する必要がある。
捨てるためにお金を払うことに抵抗がある場合は、リサイクルショップやネットオークションで売ってみてはいかがだろうか。
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野菜や果物の皮、食べきれなかった生ごみなどはコンポストへ。ミミズや微生物がいい仕事をして、廃棄物を堆肥に変身させられる。マンション住まいで難しい場合は、市民農園を借りて設置したり、ShareWasteというアプリを使ったりしてみよう。
このアプリは、生ごみがある人と、畑の肥料として生ごみがほしい人をマッチングさせる画期的なアプリだ。すで世界中に使用されているので、旅行中でも使用可能なところが嬉しい。いい肥料をつくるためにも、農薬を使っている植物や、添加物たっぷりの食べ物のごみは、混ぜないようにしたい。
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耐熱ガラスは飲料用のガラスとつくり方が違うから、通常は不燃ごみとして出すのが一般的だ。また、飲料用のびんは大体、透明・青・緑・茶・黒の5色だが、化粧品のビンは乳白色や赤などさまざまな色がある上に回収量がそこまで多くないので、リサイクルはできない。
これから量り売りショップを活用しようと思っている人は、耐熱じゃない透明なビンを用意するようにしよう。
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ペットのトイレシートやオムツなどの汚れた紙製品や、ピザやケーキの油が染みこんだ箱などは、再生紙にすることができない。新聞をキッチンペーパー代わりに使った場合も同様だ。
汚れた紙製品は燃えるごみとして出そう。紙ごみを増やさないようにするために、揚げ物をする際には敷紙やキッチンペーパーをわざわざ買わずに、金網で油切りをするようにしよう。また、防水加工がしてある紙コップや紙皿もリサイクルできない。
使い捨ての食器がどうしても必要なら、加工されていないものを選ぶのがベター。
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飲料用のペットボトルは、ボトルに色がついているものはリサイクルに出せない。日本国内で生産されているボトルは2001年から着色がされていないが、輸入品の一部には色が入っているものがあるので注意が必要だ。
マイボトルを利用して、ペットボトルを買わないのが一番いいが、どうしても買う必要があるときは、せめて無色透明のものをチョイスしよう。
ちなみに、飲み口部分だけが白いものに関しては、強度と耐熱性を上げるためにボトルに熱を加えてあるだけで着色しているわけではないので、切り落とす必要はない。
リサイクルできるもの、できないものの違いは、あやふやになりがちだ。市町村によって回収方法が違うし、新しい法律もどんどんできるから、ごみを出す前に分別の仕方を今一度チェックしてみよう。
循環型社会の実現には、一人ひとりのちょっとした努力が必要だ。ゼロウエストで有名な徳島県の上勝町では、20年かけて少しずつリサイクルの徹底がなされてきた。いまではごみを45品目に分別して、その80パーセントが資源として有効利用されている。
まだ着られる服や、食器、子ども用品などは「くるくるショップ」と呼ばれる地域のコミュニティースペースで、もらったり譲ったりできて本当に無駄がない。
上勝のHOTEL WHYでは、ゼロ・ウェイスト・スタディーツアーや、地域の「ゴミステーション」で分別体験ができる。徳島駅からかなり遠いが、学べることが盛りだくさんで子どもの教育にもおすすめだ。
人間、知らないことはできないから、まずは適切な分別方法を知るところからスタートしよう。小さなことからコツコツと積み重ねていけば、あなたもゼロウエスト生活に近づけるかもしれない。
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