株式会社やまとわは、日本伝統の包装材「経木(きょうぎ)」の新ブランド「信州経木Shiki」を立ち上げ、8月より自社オンラインストアで販売を開始している。松枯れ病の影響で材木として使えなくなったアカマツを活用し、森林保全と脱プラスチックの双方を叶えるサステナブルアイテムだ。
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(左から)Short 480円/20枚 930円/50枚、Long 650円/20枚 1,250円/50枚
長野県伊那市にある株式会社やまとわは、日本伝統の包装材「経木(きょうぎ)」の新ブランド「信州経木Shiki」を立ち上げた。8月より自社オンラインショップで発売を開始している。
経木とは、木を削って紙のような薄さにしたもので、日本では昔からおにぎりなどの食品を包むのに使われてきた。現代においては、ラップをはじめとするプラスチック容器の代替品として使うことができる。
とくに注目したいのが、今回の取り組みが森林保全にもつながっている点だ。
伊那市は、民有林のなかで2番目にアカマツが多い地域だが、近年松枯れ病によりアカマツが次々と枯れてしまっている。
感染したアカマツは、材木として使うことが難しいことから、枯れゆく前に新しい命を吹き込もうと生まれたのが、この製品だ。
経木は、木を読み、木を加工する職人の目利きと熟練の技があってこそでき上がる。納得のいく形まで仕上げるまで、約1年半もの月日をかけて完成した。
経木の活躍するシーンは、日常生活のなかでも幅広い。経木は油や水分を吸ってくれるので、揚げ物や焼き魚に使う際や、肉や魚を切る時など「敷く」シーンでとても便利だ。
経木と聞いてもっともイメージが強いのは、おにぎりを「包む」シーンだろう。適度な湿度を保ってくれることから、まるでおひつに入れていたかのようなご飯を楽しめる。
さらに抗菌効果にくわえ、通気性も優れている。冷蔵や冷凍にも対応しているので、パンを冷凍する際なども経木を使えば、パンのおいしさを保ってくれる。
問い合わせ先/株式会社やまとわ
https://shinshukyougi.jp/
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