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かつては華美な消費が「ラグジュアリー」の象徴であった。しかし現在は、「地球への敬意」や「目的のある体験」へその価値が変わりつつある。4月22日のアースデイに、改めてサステナビリティとラグジュアリーについて考えてみよう。

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エレミニスト編集部
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ミンテル社が行った、サステナビリティに対するグローバル調査によると、ラグジュアリー市場はひとつの転換期を迎えているようだ。
その調査で明らかになったのは、Z世代とミレニアル世代の50~60%がラグジュアリーブランドの倫理観に懸念を示していること。一方で、リセール、レンタル、リペアへの関心が高まっている。
また、市場調査を行うユーロインターナショナルも同様の見方を明らかにしている。2026年、同社は消費者が目的意識、持続可能性、そして感情的なつながりといった、より多くのものを求めるようになると述べている。
かつては、華美に消費することがラグジュアリーの象徴とも言えた。だが、現代では「少ないことこそが、本当の豊かさ」という価値観に移りつつある。
あるラグジュアリージュエリーブランドの担当者は、若い世代が環境や社会への影響について非常に意識していることから、「その結果、過剰消費から、より少なく、より質の良い、長く使えるようにデザインされたジュエリーへとシフトしている」と語る。
さらに「長く愛用できる」ことへの評価も再び脚光を浴びつつある。使い捨てのトレンドを追うのではなく、10年後、20年後も価値が色褪せないタイムレスなデザイン。そして、修理やアップサイクルを通じて次世代に受け継いでいけるプロダクト。こうした「永続性」への投資こそが、資源を浪費しない賢明なラグジュアリーの姿と言える。
イヴ・サンローラン・ビューティーのグローバル・サステナビリティ&サイエンス・ディレクターであるダニア・ブリン氏は、次のように述べている。
「消費者は、サステナビリティがブランド戦略に必要不可欠な要素であると考えている。原料調達、パッケージデザインまで、製品そのものにブランドとしての責任が表れるべきだ」
「ラグジュアリー」に期待されることに、すでにサステナビリティという視点が加わっていることは確かなようだ。
もはや物質による豊かさの時代は終わり、体験や精神といった本質的な部分を見つめる消費者が増えている。自分だけが贅沢を享受するのではなく、自分が選んだブランドやサービスを通じて、地球環境の改善につながる。そのような責任感や貢献こそが、2026年における最高のステータスなのかもしれない。
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