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カナダのセルカーク市では、AIを使い樹木の健康状態を「言葉」として受け取る実証実験を行われているという。樹木の健康管理や市職員の業務効率化が期待されるほか、都市インフラとしての活用も検討されている。

Ouchi_Seiko
ライター
フランス在住。美容職を経て2019年よりライターに。居住地フランスのサステナブルな暮らしを手本に、地球と人にやさしい読みものを発信。

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「マニトバ通りとエヴェリン通りの北東角で喉が渇いています。水をください」や「犬が根の近くを掘ったため損傷を検知しました」といった‟木々の声‟を受け取る取り組みがカナダで行われている。
マニトバ州南部にあるセルカーク市では、AIを活用し、市の職員が都市の樹木の状態をメッセージとして受け取る実証プログラムを開始した。街路樹などに設置されたセンサーが、水分量、風圧、葉の微細な振動といった現在のデータを解析し、それをメッセージとして市の職員に伝える仕組みだ。
同プロジェクトの目的は、樹木の健康状態の改善と、市の運営効率を向上させること。このリアルタイムの監視システムによって恩恵を受けるのは、とくに若い樹木であるという。乾燥状態や異常な活動状況、その他成長を阻害する可能性のあるストレスを、職員に適宜知らせることができるためだ。
セルカーク市の気候変動対策・環境サービス担当マネージャー、ミハリ・シンドル氏は、「この技術は、樹木の生存率を大きく向上させる画期的なもの」とした上で、「このプログラムのおかげで、樹木は順調に生育しており、職員は樹木の状態をより正確に把握できるようになった」と述べている。
ただし、このAIシステムには課題も残る。これまで職員が受け取ったメッセージのなかには不可解なものが含まれており、AIの解釈に誤りがある可能性も指摘されている。例えば、「私の樹皮がとてもシワだらけになってきた。このシワ用のクリームはあるのだろうか?」といった、まるで人間のような会話表現だ。
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実はこの取り組みは、セルカーク市が4月1日にあわせて発表したもの。つまり、エープリルフールのジョークだ。
だが、本当に実現しそうなこのシステム。必要な場所へ人手を集中できるという効率化の面でもメリットが大きい。すべての樹木を均等に管理するのではなく、状態に応じて対応する。そうした運用に変わることで、水の過剰使用や人件費の無駄を抑えることが可能になるだろう。
AIの発展によって、近い将来にこんなシステムが本当にできあがることもあり得るかもしれない。
※参考
Selkirk: First Canadian Municipality to Pilot an AI-Enhanced “Talking” Urban Forest|City of Selkirk
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