「化石燃料の広告禁止」は世界50都市以上 アムステルダムとフィレンツェも

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世界で50以上の都市が化石燃料の広告を制限または、その計画を行っている。最近では、オランダの首都アムステルダムとイタリアのフィレンツェが禁止した。

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2026.03.16

オランダの首都とイタリアの都市で広告禁止の条例

オランダの首都アムステルダムの市議会で1月、化石燃料と食肉製品の広告を法的に禁止する条例が27対17の賛成多数で可決された。

飛行機やガソリン車・ディーゼル車、ガス暖房契約などの化石燃料を使った各種サービスや製品に関する広告が、市内のあらゆる公共の場で禁止される。また、CO2排出量の多い製品やサービスもこの対象となり、食肉製品も該当する。

これに続いて、イタリアのフィレンツェでも、18対3の賛成多数で同様の広告禁止条例が可決された。イタリアでは初の取り組みとなる。

フィレンツェ市議会のジョヴァンニ・グラツィアーニ議員は、次のように述べている。

「私たちは個人の選択を批判や非難するつもりはない。環境と健康に有害な化石燃料依存型の消費モデルへの、集団的な依存を減らすことを目指している。これは市民への責任ある行動であり、フィレンツェが2030年までに気候中立を達成するという公約を果たすためのアクションでもある」

世界50都市以上が禁止へ

このような化石燃料の広告を禁止する動きは、とくにヨーロッパを中心に加速している。

2024年にオランダのハーグが世界で初めて、化石燃料の広告を禁止した都市となった。その後は、スウェーデンのストックホルム、スコットランドのエディンバラ、オーストラリアのシドニーなども全面禁止。オランダでは、ハーグのほか、ユトレヒト、ズヴォレ、デルフト、ナイメーヘンも同様の措置を行っている。さらに、フランスでは2022年より国全体で化石燃料の広告を禁止している。

現在、すでにこのような広告を制限している都市、または制限を計画中の都市は、世界で50以上におよぶ。

オランダのハーグ、化石燃料に関する広告を禁止 世界初の都市に

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これは、化石燃料の広告禁止を求めるコーディネーターのフェムケ・スレーガースの言葉だ。化石燃料に依存した社会からの脱却が求められるなか、このような動きは当然のことと言えるのかもしれない。

※掲載している情報は、2026年3月16日時点のものです。

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