2025年12月6日、東京・代官山のTENOHA代官山で開催された「ELEMINIST MEET for KIDS」。後編では、実際に参加した来場者の声を通して、子どもたちが何に反応し、どんな体験を持ち帰ったのかをたどっていく。

ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。
お子さんと一緒に遊びにきてくれたモデルのNOMAさん。植物療法を取り入れたライフスタイルや自然科学への探究心を活かし、メディア連載やセミナー、トークショーなど幅広いジャンルで活躍中。
「子どもと一緒に手を動かしながら楽しめる体験が多くて、とてもよかったです。製品をただ知るだけじゃなくて、その背景や、企業さんのものづくりの志を、子どもと一緒に見られるというのが、消費者としてすごくありがたいなと感じました。
日頃から使っているブランドや、気になっていたブランドが揃っていたので、親としても楽しめましたし、子どもにとっても入りやすかったと思います。植物ミルクの話も、原材料を見ながら説明してもらうことで、『どうやってつくられているんだろう』と想像が広がっていく感じがありました」。
「ペットボトルや繊維くずが糸になっていく工程の話も、段階ごとに教えてもらえたのが印象的でした。『じゃあ、その先で何ができるんだろう』と、子ども自身が次の疑問を持っていたのもよかったです」。
「こういう体験があると、日常のなかでも循環の話を自然にできるようになります。見えないものや仕組みの話も、体験を通してだと伝えやすい。子どもと一緒に学び続けられる場として、こうしたイベントが続いてほしいなと思います」。
「友だち家族と一緒に来ました。会場では、MammaBaby(ママベビー)のお絵かきのコーナーにも行ったし、Bio c' Bon(ビオセボン)の植物ミルクも飲みました。気づいたら、全部のブースを回って、全部食べていましたね。ふだんから食べているものもあれば、初めてのものもあって、新しいものを『おいしい』って言っていたのが印象に残っています。
エコペット®の工作も体験しました。もともと工作が好きな子なので、かなり集中していて、時間を忘れてやっていました。家でもできそうだなと思いましたし、特別な材料をそろえなくても、工夫しだいでできるんだなと感じました」。
「食べる体験と、つくる体験の両方ができたのがよかったです。子どもによって、どこに一番ハマるかが違うのも面白いですね。環境の話は絵本で見せてもらうとわかりやすかったですし、プラスチックの話も、言葉だけよりずっと入りやすかったです。
一緒に来たことで、子どももより楽しめていたように思います。ブランドの方と直接話すなかで、子ども自身も『これはどうして?』と興味を持つ場面がありました。また、こういう親子で参加できるイベントがあったら、ぜひ来たいですね」。
「いろんな体験をさせていただきました。MammaBaby(ママベビー)ではお絵かきしたものがそのままパッケージになるという体験があって、子どもは『すごい楽しい』って言っていました。こういう体験って、なかなか日常ではできないので、とてもよかったです。
リサイクルという言葉自体は、まだ幼児には少し難しいところもあります。ただ、ELEMINISTのInstagramのイラストを一緒に見て、『飛行機が家で使った揚げ物の油で飛ぶ』という話がすごくわかりやすかったみたいで。ふだんから、スーパーのオイルポストに油を持って行くのを続けているんです」。
会場が明るくて、スタッフの方がみなさんやさしかったので、子どももリラックスして楽しめていたと思います。ふだんは初めての場所だと緊張しがちなんですが、今日は自分から『これやりたい』と言っていたのが印象的でした。
体験としても学びとしても、子どもにとって入りやすい一日だったと思います。子どもも楽しめて、大人も一緒に学べる。こういうイベントは、また来たいなと思いました」。
「息子と2人で来ました。会場では全部のブースを回りましたが、いちばん楽しかったのはZENBの試食だったみたいです。『おいしい』って何度も言っていました。もともと食べることが好きなので、味の体験が一番わかりやすかったんだと思います」。
「イベントに来る前から、どんなブースがあるのか一緒に話していて、どうしてこういう商品がつくられているのか、ということも伝えていました。『地球にやさしい』という言葉自体は、まだ難しい年齢ですが、実際に食べて『おいしい』という反応があったことで、少し腑に落ちた感じがありました。
上の階では、クレヨンのぬり絵に集中していました。体を動かすだけじゃなくて、座ってじっくり取り組める時間があったのもよかったです。もともとオーガニックのものは取り入れていましたが、こうして体験して、子どもが受け入れている様子を見ると、これからも無理のない形で続けていきたいなと思いました。親子で未来のことを考えるきっかけになるイベントだったと思います」。
「乳幼児と2歳の2人の子どもと来ました。まだ小さいので全部は回れなかったんですが、2歳の子がBio c' Bon(ビオセボン)のブースでスムージーを飲んで、『おいしい』って言っていたのが印象的でした。実は、もっと小さい赤ちゃんの頃に飲んでいたので、懐かしく思い出す感じでしたね。
ふだんあまり食べたことのないものにも、自分から手を伸ばしていたのもよかったですね。同じブランドでも成長してから触れると、反応が全然違うんだなと感じました」。
「ほかはフォトブースと、おやさいクレヨンを少し体験しました。写真は、ふだんだと少し嫌がることもあるんですが、フォトブースに可愛いフレームがあったからか、今回はノリノリで撮ってくれました。子どもが楽しそうにしている様子を、そのまま形に残せたのがよかったです。
会場の動線もわかりやすくて、短い時間でも無理なく回れました。なにより、子どもが終始ご機嫌で過ごしてくれたのが一番でした。またこういうイベントがあったら、成長したタイミングで改めて参加してみたいです」。
来場者の声から浮かび上がってきたのは、特別な知識や正解を与えなくても、体験を通して子ども自身が何かを受け取っているということだった。「おいしい」「楽しい」という素直な反応の先に、環境や循環、ものづくりへの入り口が静かに開いていく。
「ELEMINIST MEET for KIDS」は、学びを押しつける場ではなく、親子それぞれのペースで気づきを持ち帰れる時間だった。日常に戻ったあとも、この日の体験は、会話や行動の中で続いていくだろう。
取材・執筆/河辺さや香 編集/ELEMINIST編集部
ELEMINIST Recommends