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米ファッション・デザイナー協議会(CFDA)はベゾス・アース・ファンドとともに、持続可能なファッションを推進する「The Next Thread Initiative」を立ち上げた。総額625万ドルを投じ、ファッションのありかたや生産・消費を変革するデザイナーなどを支援する。

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アメリカ・ファッション・デザイナー協議会(CFDA)は、アマゾン創業者のジェフ・ベゾスが設立した気候変動対策基金「ベゾス・アース・ファンド」と新しいイニシアチブを発表した。
「The Next Thread Initiative」と名付けられ、サステナブル・ファッションにおけるイノベーションと教育を推進する目的だ。
CFDAの会長兼CEOであるスティーブン・コルブは、以下のように述べている。
「今回のパートナーシップは、デザイナーと学生にサステナブルなファッションの未来を築くための具体的な支援を提供する。10年以上にわたりアメリカンファッションにおけるサステナビリティを推進してきた私たちの歩みをさらに発展させる」
625万ドル(約10億円)の資金を投じて、以下の3つを柱に、ファッションの制作のほか、生産、消費のあり方を変革する独立系デザイナーや新進気鋭の才能の支援などを行う。
サステナブルな素材や循環型デザイン、環境負荷の少ない生産をリードするデザイナーを表彰するアワードで、5万〜50万ドルの助成金を提供する。
サステナブル・ファッションデザインを目指す学部生および大学院生に、25,000ドルから75,000ドルの奨学金を授与し、優秀な人材の育成を支援する。
イベント、展示会、デジタルストーリーテリングを通じて、助成金受給者とプログラムの成果を紹介し、サステナブルデザインの卓越性について一般公開する場を設ける。
持続可能な素材を求めるだけではなく、大量生産・大量消費の時代から脱却し、生産・消費までの新しいファッションエコシステムへシフトしていかなければならないときが来ている。今回の取り組みは、そのような新しいファッションの時代を予感させるニュースのひとつと言えそうだ。
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