9月1日(月)、沖縄県那覇市の漫湖公園内に、「スターバックス コーヒー 那覇鏡原店」がオープンした。なお、沖縄県内に「スターバックス コーヒー」の公園内店舗が誕生するのは今回が初めてである。
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9月1日(月)、沖縄県那覇市の「漫湖公園」鏡原側に、「スターバックス コーヒー 那覇鏡原店」がオープンした。
これは那覇市が実施する「漫湖公園鏡原側Park-PFI事業」の公募に、地元企業の株式会社オーエスディーとの協業のもと、スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社が「オーエスディー共同企業体」として公募に参加し、出店に至ったものだ。
漫湖公園は、国際的に重要な湿地を保全する“ラムサール条約”に登録された漫湖の干潟を囲む形で、鏡原側と古波蔵側とに分かれている。那覇市内の中心部にありながら自然に囲まれており、冬場には渡り鳥が多く訪れるなど、多様な生態系も楽しめる場所だ。
「スターバックス コーヒー 那覇鏡原店」では、公園の豊かな自然との共存を築きながら、地域の人々が集う“公民館のような場所”となることを目指し、景観に配慮するとともに、既存の木々と地形を活かしながら建物の位置を決定したという。
店内の大開口やテラス席からは、ガジュマルの木や芝生の緑が広がる景色を眺めることができる。また、店内中央には“ゆんたく(沖縄の方言で「おしゃべり」の意味)”できるようなコミュニティテーブルや、窓に面して景色を楽しめるソファ席などのバリエーションも揃え、気分やシーンに合わせて最適な席が利用できるようになっている。
バーカウンターのフロントパネルや店内壁面の一部には、沖縄県木である「琉球松」を使用し、地域とのつながりを表現。
また、公園との一体感をつくるために、外壁から店内へとつながるコンクリートの壁面には、コーヒー農園やコーヒーの木、農園に生息する動植物などが手描きされ、店舗と公園がシームレスな関係となるよう構成されている。
なお、店舗の設計・建築においては、全国273店舗(2025年8月時点)へと広がる環境配慮型店舗の国際認証「Greener Stores Framework」のもと進められ、「グリーナーストア」の認証取得を予定しており、環境に配慮した店舗づくりがなされているという。
同店は集いの場だけでなく、沖縄の未来につながるポジティブな活動を育む場となることを計画している。
そのひとつが、「ござを活用した場づくり」だ。店舗前の芝生に、沖縄の“ビーグ(い草)”でつくられたござを広げ、子どもも大人も楽しめるようなワークショップやテイスティングパーティなど、沖縄の文化や伝統を伝えながら地域の交流や未来への気づきを創生する企画を展開していくという。公園のなかで思い思いの時間を過ごせるよう、店舗でのござの貸し出しも実施予定だ。
また、「漫湖水鳥・湿地センター」と連携し、漫湖や公園、沖縄の豊かな自然の魅力の発信や、地域の人々などが参加できる活動も実施していく。
さらに、公園の敷地にコンポストを設置し、店舗で排出されるコーヒー豆かすや、湿地保全のために抜かれたマングローブの稚樹などを合わせた堆肥化の実験を行い、完成した堆肥を公園や地域で活用し、地域の資源循環につなげる計画も進められている。
住所 | 沖縄県那覇市鏡原町37-30 |
営業時間 | 7:00~21:00 ※不定休 |
店舗面積 | 175.54平方メートル(53.1坪) |
席数 | 50席(店内36席、テラス席14席) |
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Tel | 098-995-7325 |
お問合せ先/スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社
https://www.starbucks.co.jp/
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