2026年に注目される野菜・フルーツは? Oisixが「ベジフルネクストトレンド」を発表

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8月31日(日)の「野菜の日」に合わせ、Oisixは、2026年に注目される野菜・フルーツのネクストトレンド「ベジフルネクストトレンド」を発表した。なお、これは商品レビューから読み取れる顧客のニーズや嗜好、有識者や畑の動向を元に青果バイヤーが予想したものである。

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2025.08.30

Oisixが「ベジフルネクストトレンド」を発表 青果バイヤーが厳選する野菜・フルーツのネクストトレンド

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オイシックス・ラ・大地株式会社が展開する食品のサブスクリプションサービス「Oisix」は、8月31日の「野菜の日」に合わせ、2026年に注目される野菜・フルーツのネクストトレンド「ベジフルネクストトレンド」を発表した。

「ベジフルネクストトレンド」は2024年から実施されており、年間約6万件にもおよぶ商品レビューから読み取れるユーザーのニーズや嗜好情報、有識者や畑の動向をもとに、青果バイヤーが2026年に注目される野菜・フルーツを予想し、発表している。

キーワードは猛暑、サステナブル、物価高、腸内環境、ウェルネス

ここ数年で、野菜やフルーツを取り巻く環境は、産地・食卓双方で大きく変化している。農業特化のデータ分析クラウドサービスを展開するテラスマイル株式会社によれば、過去10年に比べて近年は明らかに暑さを増しており、全国的に気温が上昇、夜も気温が下がらないという状況で、「春は乾燥・夏は猛暑と豪雨・秋は残暑」という異常が常態化しているという。

その異常は野菜の収量や品質に大きく影響しており、過去の事例を参考にした作付けでは通用しなくなっている。そんななか、産地ではピンチをチャンスに変える新たな取り組みや、畑の「もったいない」を救うサステナブルな取り組みも進んでいる。

また食卓では「物価高」という変化が顕著にあらわれており、野菜で家系の負担を減らすアイデアに注目が集まっているという。そのほか、健康志向の高まりに伴い、「腸内環境」や「ウェルネス」といった切り口における野菜へのニーズも高まっている。

上記を踏まえ、「Oisix」では「猛暑」「サステナブル」「物価高」「腸内環境」「ウェルネス」の5つのキーワードで、2026年のベジフルネクストトレンドが選定されている。

1.物価高の家計に! かさもおいしさも増す「ましましベジ」

・長期化する米の価格高騰と、供給への不安に応える「野菜を使ったごはんのかさまし提案」が好評

同社は、共同プロデュースする職域食堂「雨晴食堂」のランチで「かさましベジごはん」を提供。野菜の端材やふぞろい野菜をまるごとごはんに炊き込むことで、米のかさましになるだけでなく、野菜本来の甘みや旨みをたっぷりと感じられるごはんが味わえる取り組みで、おいしくフードロス削減にもつながると来客にも好評を博した。

・天候の影響を受け野菜の市場価格や供給が不安定になるなか、家計と産地に嬉しい「野菜の未利用部位を活用した商品」が好評

「Oisix」では、価格高騰の状況でも手に取りやすい価格で家庭に野菜を届け、収量不足に悩む産地の収入も増やせる取り組みとして、一般には流通しない「野菜の未利用部分」の商品化を進めている。

2024年10月には、店頭で販売しやすいようカットされ、一般には流通していなかった長ねぎの青い部分だけを集めた「ねぎの青い部分 ねぎっぽ」の販売をスタート。さらに今年2月には、通常販売されるブロッコリーの“1番果”のまわりに出る脇芽(2番果)を袋詰めした「甘みがぎゅっ!ブロ次郎」の販売をスタートし、産地・ユーザーともに好評を得た。

2.猛暑「だからこそ」おいしい「猛暑順応ベジ」

・猛暑を乗り越えるからこそ生まれるおいしさや魅力で、通常の野菜よりも高評価を得られた野菜が登場

2024年、温度や収獲サイクルの影響で着色にばらつきが出てしまう「カメレオンパプリカ」が、梅雨時から続いた高温と夏の厳しい猛暑により収穫のサイクルが大きくずれたため、大量に収穫された。また、長引く高温の影響で、想定以上に生育が前進して収穫される1玉200g以上の「横綱パプリカ」が、2024年に続き2025年も収穫された。

猛暑の影響を受けた「規格外品」である一方、「カメレオンパプリカ」は美しい色合いとえぐみのないさっぱりとした味わい、「横綱パプリカ」は通常よりも重量があり、かつ肉厚でジューシーな味わいが楽しめるとユーザーから好評を博した。

・品種改良により猛暑に強い葉物野菜も誕生

葉物野菜にとって高温多湿の猛暑の時期は厳しい環境であり、葉がしおれたり葉焼けを起こしたりと、生育が難しくなる傾向にある。しかし現在は品種改良が繰り返され、猛暑に強い葉物も開発されている。

3.収穫時期終盤に畑に取り残される「なごりフルーツ」

なごりいちご 収穫写真

「なごりいちご」

・収穫時期の終盤になるとサイズや過熟度などが不安定になり、流通に乗らなくなるフルーツならではのおいしさに着目。フードロス削減にも貢献

フルーツは収穫時期の終盤になるとサイズや過熟度などが不安定となるため、まだ食べられるのに収穫されずに畑に取り残されたり、流通にのらなかったりする場合がある。一方で、収穫の終盤になるにつれ熟度があがり甘みが増していく、終盤ならではのおいしさが生まれることから、加工品に向いているという特長をもつ。

「Oisix」ではそのようなフルーツを「なごりフルーツ」と命名。「なごりいちご」や「なごりさくらんぼ」など、さまざまな「なごりフルーツ」を食卓に届ける取り組みを進めており、フードロス削減の観点からも加速・拡大するであろうと予測している。

4.腸内環境を整える根菜類が手軽に摂れる「お手軽腸内環境ベジ」

・腸内環境を意識して根菜類の人気が高まる一方、下ごしらえやメニューのレパートリーの少なさに悩む声も。手軽に食卓に取り入れられる商品に注目が高まる

昨今、腸内環境を整えることで心身をよい状態に保つことに注目が集まっており、ごぼうやれんこんといった根菜類は食物繊維が豊富さから人気が高まっている。一方で、根菜類には「下ごしらえがめんどう」「メニューのレパートリーが限られている」といった声も聞かれる。

「Oisix」ではそんな悩みに応えるラインアップとして、切るだけで主役級のおかずになる「ステーキれんこん」や、にんじんとごぼうの細切り冷凍ミックスなどの商品を展開。根菜類をふんだんに使ったミールキットメニューも人気で、ごぼうやれんこんを使用したメニュー数は年々増加しているという。

5.長期化する残暑は栄養価の高い野菜のニーズが加速「QOL爆上げベジ」

・健康志向の高まりにより、高栄養な「QOL爆上げベジ」が注目されると予想。青果としてのニーズの高まりだけでなく、加工品の開発も加速

「Oisix」では高栄養野菜であるビーツが人気であり、レビュー数は2024年度比で約1.5倍に拡大しているという。また、ニーズの高まりを受け、ビーツを使いきり量で用意しているミールキット「Kit Oisix」のメニューは、23種類にまで拡大。2025年はビーツの加工品の展開も拡大している。7月からは”ネクストアサイーボウル”として、「【砂糖不使用】おうちで食べる!ビーツボウル」も販売開始している。

また、食物繊維が豊富で栄養価の高い「桑の葉」も、“ネクスト抹茶”として注目されている。ノンカフェインで苦味がなく、カフェインを避けている人や苦味の得意でない子どもにも飲みやすいことから、人気の加速が予想される。

お問合せ先/オイシックス・ラ・大地株式会社
https://www.oisixradaichi.co.jp/

※掲載している情報は、2025年8月30日時点のものです。

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