カゴメ株式会社は、共立女子大学のビジネス学部・野沢ゼミの産学連携の取り組み「もっと知ってもっと削減、トマトの有効活用プロジェクト」の最終成果発表会を1月22日(水)に開催した。会のなかでは、3つの学生チームによる「出荷規格外トマト」の有効活用方法の提案も行われた。
ELEMINIST Press
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カゴメ株式会社と共立女子大学ビジネス学部・野沢ゼミによる産学連携の取り組み 「もっと知ってもっと削減、トマトの有効活用プロジェクト」が、1月22日(水)に最終発表会を行った。
同プロジェクトは、連携協定を組むカゴメ株式会社と共立女子大学、共立女子短期大学が、2024年6月に協定取組の一環としてスタートさせたもの。
具体的には、カゴメ株式会社が直轄する生食用のトマト菜園「いわき小名浜菜園」で発生する出荷規格外トマトの有効活用について、ビジネス学部野沢ゼミの生徒たちに、ユニークなアイデアを盛り込みながら提案してもらうというプロジェクトだ。
「いわき小名浜菜園」を見学している様子
6月より開始した同プロジェクトは、9月にトマト菜園の見学を実施した上で、10月には中間発表会を行った。そして今月最終発表会が行われ、3月には同大学における11の取り組みを発表する「地域連携プロジェクト報告会」も、オンラインと対面によって開催される予定だ。
最終発表会では、3つに分けられた学生チームから最終成果発表が行われ、参加したカゴメ関係者よりサステナビリティやビジネスの視点からの総評が伝えられた。
本プロジェクトを通じ、学生たちは、日常生活で身近な食材である「トマト」の食品ロスについて自分ごととしてとらえ、食品ロス削減への関心を高めることができた。また、学生ならではの斬新な提案を受けたカゴメ株式会社は、その視点や発想を今後の食品ロス削減に活かしていくという。
グループAの学生たちは、規格外トマトをパウダーに加工し、製菓メーカーや映画館で販売されるポップコーンなどに商品化するアイデアを発表した。
カゴメ株式会社のもつ「健康」「野菜」「サステナブル」のイメージがコラボ企業にも好影響を与え、シナジー効果を生み出すだろうと学生は説明した。
次世代のためにSDGsへ高い関心をもつ子育て世代の30〜40代をターゲットに、購入者が「この商品を買うことで社会貢献している」と実感できる商品の展開を提案した。
グループBの学生たちは、「いわき小名浜菜園」のある福島県の人気観光施設とのコラボレーション企画を提案した。施設内のレストランで規格外トマトのおいしさを体験してもらい、おみやげとして規格外トマトでつくったトマトジュースも販売するという計画だ。
現代の日本人の野菜摂取不足が問題視されているなか、規格外トマトを通じて食育を広めるとともに、厚生労働省が策定した健康政策において目標量とされる「野菜摂取1日あたり350g」の習慣化と、食品ロス削減の実現も目指せると、学生たちは解説した。
グループCの学生たちは、トマトをはじめ福島県産の野菜を使用したパウダーを販売することで、グループB同様に、「1日350gの野菜摂取」と食品ロス削減を一度に実現させる案を発表した。パウダーはスープなどに加えることで、気軽に1日分の野菜が摂取できる。
地元メディアを活用し認知を拡大させることから始め、福島県内の企業で働く社会人をターゲットにトライアルを導入し、健康経営などのセミナーや展示会の出展、体験者の口コミなどによってユーザーを獲得していくなど、具体的なマーケティング案も考えられていた。
お問い合わせ先/カゴメ株式会社
https://www.kagome.co.jp/company/
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