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ロンドンファッションウィークが、動物革の禁止を発表した。ミラノ、パリ、ニューヨーク、ロンドンで開催される世界4大コレクションで初めてとなる。
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エレミニスト編集部
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世界4大コレクションといえば、ミラノ、パリ、ニューヨーク、ロンドンで開催されるファッションウィークだ。このうちのひとつ、ロンドンファッションウィークが、動物革をコレクションに使用することを禁止した。4大コレクションで初の動きとなる。
禁止の対象となるのは、エキゾチックスキン。クロコダイル、ワニ、ヘビの革を使用したコレクションについて、2025年のロンドンファッションウィークから排除される。
イギリスでは2018年、英国ファッション協議会がアニマル素材の使用禁止について発表。リアルファーの使用を最初に禁止していたが、エキゾチックスキンを使用したファッションの披露については認められていた。
今回のロンドンファッションウィークの発表について、動物保護団体ワールド・アニマル・プロテクションUKのシャーロット・リーガン博士は、「世界のファッション業界全体に、動物革を搾取することが非倫理的かつ不必要であるという重要なメッセージを送った」とコメントしている。
ロンドンファッションウィークが毛皮とエキゾチックスキンを禁止したことで、次に注目されているのは、野鳥の羽の使用であるという。
動物の権利保護をうったえる活動家たちは、羽毛について、生きたまま羽をむしり取られることに苦痛をともなうとして禁止を求めている。上述のリーガン博士は、「野生動物の素材を一切使用しないイベントを目指し、次のステップを踏み出した」と述べている。
ちなみに、アニマル革の使用を禁止しているファッションショーは、規模は小さいが、メルボルン・ファッションウィークやコペンハーゲン・ファッションウィークなどがある。
今回のロンドン・ファッションウィークのエキゾチックスキン禁止を受けて、他の4大コレクションがどう動くかは不明だ。だが、ファッション界全体がアニマルウェルフェアに向けてシフトしていくことは確実である。
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