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ドイツで、性別の変更手続きが簡易化される。ベルギー、スペイン、アイルランドなども同様の動きを見せている。
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ドイツ議会は、公的書類上の名前と性別を変更しやすくする法案について可決した。40年前にできた現在の法律では、名前や性別の変更を行いたい場合、性同一性障害の専門家2人から診断を用意し、裁判所での判決を受けなければならない。
だが、今回可決された新法案では、診断書の提示も理由も不要で、戸籍役場での簡単な登録申請だけで、性別と名前の変更が可能になる。子どもでも、14歳以上なら保護者の承認を受けて提出可能で、14歳未満なら保護者が申請できる。性別や名前を変更すると、1年間はそれ以上の変更は不可となる。
この法案を支持した議員は、「現在の性転換法は人々に多くの苦しみをもたらしてきた。人々はありのままの自分を認めてもらいたいと思っているにすぎない」と話している。
今回の新しい法律によって、トランスジェンダーの人々などが、より“本来の自分”を表現できる名前や性別を容易に変更できることとなる。
ドイツと同じように、性別の変更を容易にする動きがある。例えば、ベルギー、スペイン、アイルランド、デンマークなどだ。これらの国々でも、同様に性別変更を簡易化する法案が可決されている。
ちなみにドイツでは、2017年に同性婚が法制化されており、ますます多様化する社会に対応しているようだ。
今回のドイツでの法案について、議会では賛成374票に対して反対251票、棄権11票だった。性の多様化について前向きなドイツであっても、反対数は一定あるものとみられる。ドイツをはじめ、ヨーロッパ各国での性の多様化を認める動きが、日本や全世界に広がるには、まだまだ時間がかかるのかもしれない。
※参考
German parliament votes to make it easier for people to legally change their name and gender|AP News
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