アサヒユウアス株式会社は、クラフトビール醸造所8社が製造した「CACAOMOIクラフトビール」とリユースカップ「CACAOMOIタンブラー」を発売し、廃棄物として処分されてきたカカオハスクをアップサイクルする取り組みを開始した。
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アサヒユウアス株式会社は、クラフトビール醸造所と連携し、サステナブルクラフトビールやリユースカップを通じて、廃棄物を資源としてアップサイクルする取り組みを開始することを発表した。
第1弾として、チョコレートの生産過程で廃棄されるカカオ豆の外皮であるカカオハスクを活用したクラフトビールなどを販売する「CACAOMOIプロジェクト」を実施。クラフトビール醸造所8社がそれぞれ製造したクラフトビールと、同社が開発したリユースカップを1月15日から同社のECサイト上にて数量限定で販売受付開始する。
チョコレートはカカオ豆を発酵・乾燥・焙煎・粉砕したものを練り上げて製造するのだが、粉砕の過程で豆を覆う薄い外皮・カカオハスクは取り除かれる。
カカオハスクは、チョコレートにする際に口当たりが悪くなるため、大半が産業廃棄物としてこれまで焼却処理されてきた。
「CACAOMOIプロジェクト」は、このカカオハスクを原料にしたクラフトビールやリユースカップを開発し、廃棄物の削減に取り組むとともに未利用資源を活用するプロジェクト。
同社がプロジェクトオーナーとなり、チョコレートを製造するチョコレートデザイン株式会社やクラフトビール醸造所8社と協力し、各醸造所が製造したオリジナルのクラフトビール「CACAOMOIクラフトビール」※と、同社が開発したリユースカップ「CACAOMOIタンブラー」を数量限定で販売する。
同社のECサイト「SUSTAINABLE CRAFT ONLINE SHOP」にて1月15日から受付が開始されている。
※酒税法上は発泡酒
【主な販売商品】
・「CACAOMOIタンブラー」・「CACAOMOIクラフトビール」瓶3種類セット
・「CACAOMOIタンブラー」・「CACAOMOIクラフトビール」缶5種類セット
・「CACAOMOIタンブラー」・「CACAOMOIクラフトビール」瓶・缶全8種類セット
・「CACAOMOIタンブラー」
※タンブラーは1人3個まで購入可能
このプロジェクトに賛同した8社のクラフトビール醸造所がオリジナルのクラフトビールをそれぞれ製造。各醸造所の趣向や強みを生かした個性豊かなクラフトビールを楽しむことができる。
同社はアサヒグループ内でこれまで積み重ねてきたビール製造の知見を生かし、クラフトビール製造の開発支援に取り組んできた。
各醸造所が製造した「CACAOMOIクラフトビール」は各醸造所などでも1月下旬以降、数量限定で順次販売開始予定となっている。
Yellow Beer Works(福島県)、GROUNDTAP BREWERY(愛媛県)、さかい河岸ブルワリー(茨城県)、大根島醸造所(島根県)、ぬとりブルーイング(埼玉県)、ふたこビール醸造所(東京都)、BREWMIN'(富山県)、本庄銀座ブルワリー(埼玉県)
「CACAOMOIタンブラー」はカカオハスクと間伐材の木粉、リサイクルポリプロピレンを使ったリユースカップ。リサイクルポリプロピレンはプラスチック素材だが、株式会社メニコンのコンタクトレンズの工場で発生する未利用の端材を原料としているため、新規プラスチックを利用していない。
カップの表面は業務用食器洗浄機に対応する強度を維持するため、山中漆器の職人による“塗り"の技術によるコーティングを施している。
アサヒユウアスはアサヒグループにおける新たなサステナビリティ事業を展開する会社として、2022年1月に設立した。リユースできる「森のタンブラー」や「森のマイボトル」をはじめ、コーヒーの副産物のアップサイクルに取り組む「Coffeeloopプロジェクト」、廃棄予定の食材などを原料としたサステナブルクラフトビールを展開している。
また、自治体・企業・団体などのそれぞれの課題に合わせたコンサルティング事業にも取り組んでいる。今後もステークホルダーとの共創を通じて、サステナブルな商品・サービスの開発に取り組み、社会課題の解決を目指す。
お問い合わせ先/アサヒユウアス
https://www.asahi-youus.com/
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