サントリー食品インターナショナル株式会社は、サントリーグループにとってもっとも重要な原料であり、かつ、貴重な共有資源である水を、未来まで守り育んでいくこと、またその大切さをお客様に伝えていくために「水のサステナビリティ」に関する活動方針を掲げた。
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サントリーグループは、水や農作物など自然の恵みに支えられた食品酒類総合企業として、グループ全体で共有する「水理念」のもと、自然環境の保全・再生活動など、さまざまな取り組みをグローバルに推進している。
水を大切に使い、きれいにして自然にかえすだけでなく、水を育む森を守る「サントリー 天然水の森」活動を国内で実施するなど、自然界における水の健全な循環への貢献、すなわち「水のサステナビリティ」を事業活動におけるもっとも重要な課題と認識し、自然環境の保全・再生につながる活動に取り組んでいる。
さらに、2030年までに、全世界の自社工場(※1)の半数以上で、水源涵養活動により使用する水の100%以上をそれぞれの水源に還元する「ウォーター・ポジティブ(※2)」の実現を目指している。
※1 製品を製造するサントリーグループの工場
※2 サントリーグループでは、取水量以上の水を水系に育むことを「ウォーター・ポジティブ」と考えている。「ウォーター・ポジティブ」は、水不足などの世界的な水資源問題の解決策の一つとして、世界各国から注目を集めている。
昨今、欧米など海外ではエシカル消費が進み、国内においてもサステナビリティ活動を積極的に行っている企業や、環境に配慮した製品の購入意向が今後高まっていくことが予想され、サステナビリティ活動は、事業継続に加え、事業の成長のためにも必要不可欠な活動になるとサントリー食品インターナショナルは考えた。
同社は、サントリーグループの中核企業として、幅広い世代のお客様に向けて、清涼飲料を主に製造・販売している。
国内では、清涼飲料市場No.1(※3)の「サントリー天然水」ブランドを有し、海外においてはグループの中でさらなるグローバル展開の役割を担っている。
今回、水そのものを製造・販売している会社として、これまで以上に、水のサステナビリティ活動の推進を率先して行う必要があると考え、同社ならではの「水のサステナビリティ」活動方針を掲げた。
※3 サントリー食品インターナショナル調べ
「サントリー天然水」ブランドは、これまでもサントリーグループで取り組んでいる水源涵養活動などの「水のサステナビリティ」活動に加え、容器・包装において、軽量化や植物由来素材の導入による環境負荷低減を図るなど、さまざまなサステナビリティ活動に取り組んできた。
今年4月には、「サントリー天然水」2Lペットボトルにて、日常生活において、分別回収などサステナビリティを意識した行動に、楽しく取り組むことができる“小さく、たたみやすい”新容器を投入し、高い評価を得ている。
同社では、サステナビリティ活動は、ブランド成長にも必要不可欠な活動という考えのもと「サントリー天然水」ブランドを中心に、製品、工場、店頭活動、コミュニケーションなど、あらゆるお客様接点で、“未来の水をいま、森から育む”というメッセージとともに「ウォーター・ポジティブ」の大切さを啓発する活動を今後、一層強化していくとしている。
製品では、2024年春以降、サントリー天然水2L・550mlペットボトルのパッケージデザインをリニューアルし「ウォーター・ポジティブ」に込めた想いを、よりわかりやすくお客様に届ける。
「サントリー天然水」の水源である「南アルプス」「北アルプス」「奥大山」「阿蘇」では、一般のお客様を対象とした工場見学ツアー(※4)を実施している。
「サントリー天然水」を育む水源の魅力をお伝えするとともに、2024年以降、一部工場ではツアー内の表現を刷新し“未来の水をいま、森から育む”というメッセージとともに「ウォーター・ポジティブ」について、わかりやすく伝えていくことを目指す。
※4 工場により申込可能時期が異なる。詳しくは工場見学HP参照。
お得意先を「サントリー天然水」の水源にお連れする、お得意先向けブランドセミナーや、一部お得意先の店頭で実施している、お客様向け「サントリー天然水 水のワークショップ」など「サントリー天然水」の販売を通じた啓発活動を、2024年以降も積極的に展開していく。
新TV-CM「地球との会話」篇(60秒)、「雲との会話」篇(30秒)より
サントリーグループが行なっている自然からいただく以上におかえしする水源涵養活動や、その活動に込めた思い、背景をお伝えすることで、ウォーター・ポジティブの大切さを感じてもらうために、12月12日(火)から、芦田愛菜を起用した新TV-CM「地球との会話」篇(30秒・60秒)、「雲との会話」篇(30秒)を放映している。
“未来の水をいま、森から育む”というメッセージとともに「ウォーター・ポジティブ」の大切さを継続的に伝えていくことを目指す。
海外の生産拠点を中心に「水のサステナビリティ」活動を推進。生産拠点での水使用量を減らし、原単位を削減する取り組みの他、こども向けの次世代環境教育である水育(みずいく)、使用する水の100%以上をそれぞれの水源に還元する水源涵養活動など、それぞれの生産拠点の特性に合わせ、サントリーグループと一体となり、活動を推進していくとしている。
各国での取り組みの様子
次世代環境教育「水育(みずいく)」は、20044年から国内で、2015年には海外で初となるベトナムでも開始。以降、タイ、インドネシア、フランス、中国、スペインに拡がり、2023年には、イギリス、ニュージーランドでも新たに活動が始まった。
海外の展開においては、一部の国を除き、サントリー食品インターナショナル傘下のグループ会社が企画運営に携わり、「水循環」の仕組みや、各国の水事情に応じたプログラムを展開。
参加した児童や教員、地元行政からも大変高い評価を得ており、今後も新たなエリアでの展開を視野に入れ、活動を推進していくとしている。
サントリー食品インターナショナルのグループ会社であるサントリー食品スペイン社は、今年11月22日(水)にスペインのトレド県ラヨス市と水源涵養に関する協定を締結し、2024年1月より地域の方々や各分野の専門家、研究者の協力を得ながら、同社トレド工場の水源であるグアハラス貯水池周辺とその上流域にて、植生回復による水質や生物多様性の向上を目的とした水源涵養活動を開始する。
今後も積極的に水源涵養活動を進め、「サントリー環境目標2030」の達成を目指す。
お問い合わせ先/サントリー食品インターナショナル株式会社
http://suntory.jp/sbf/
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