合同会社SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSが運営する「SPBS THE SCHOOL」で、“旅する料理人”の三上奈緒氏がナビゲーターを務める講座「おいしいってなんだ?」が開催される。
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知識をもって体験することで地球を変える|ELEMINIST Followersのビーチクリーンレポート
合同会社SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(以下、SPBS)が運営する「SPBS THE SCHOOL」では、あらゆるものごとを編集する企業・SPBSが主催者となり、“編集”を通して世のなかを面白くする遊びと学びのラボラトリー(実験の場)を提供している。
そんなSPBS THE SCHOOLが現在募集しているのが、「食べること」を草の根から見つめ、自らの生き方を再編集する全6回の講座「おいしいってなんだ?」。
ナビゲーターを務めるのは、“旅する料理人”として、日本中を歩きながらその地の食材、人、料理に触れ、時には焚き火を囲んで現地の人と食事を楽しむ三上奈緒氏だ。
「人生100年時代」という言葉が世界的に広まり、はや10年近くが経とうとしている。働き方や生き方に変化を求められるなか、気候変動による自然災害や疫病、物価高騰など、私たちの生活は先の見えない不安に包まれている。
三上氏は、「おいしい」には不安を安心に変え、人と社会、ひいては地球を良くする力があると語る。
「100歳まで生きたら10万回以上の食事をしているわたしたち。そりゃあ体は食べているものでできているといっても過言ではないし、全人類の食べるが与えるインパクトってすごいわけだ。じゃあ、何食べる?」
そんな投げかけをテーマに、講義や受講生同士の対話、農園でのフィールドワーク、食事などを通して、「本当のおいしい」を哲学的に探る学び場が用意されている。
自分にとっての「おいしい」、そして自分と社会、地球の未来をつくる「食」をどのように考え、選択していくか。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚のすべての感覚をフル稼働し、食に向き合うことで、自らの価値観を揺さぶるきっかけにしてほしいとし、昨今の食に疑問を感じている人や、地球環境、循環、農などのキーワードにピンときた人に参加を呼びかけている。
講座の発起理由や詳しい説明についてはこちらの動画をぜひ観てほしい。三上氏のおすすめの本も紹介されている。
三上奈緒氏
東京農業大学卒。「顔の見える食卓づくり」をテーマに、食を通じて全国各地の風土や生産者の魅力をつなぐ。海に山に川に、料理のフィールドはどこへでも。石を組み、木でアーチを組み、焚き火で料理する、プリミティブな野外キッチンをつくり上げる。エディブルスクールヤードなど食を通した教育活動にも力を入れている。
顔が見えない食に溢れる昨今、本当のおいしいとは何か?を問いながら、時には田んぼからおにぎりをつくり、鶏を締め、どんぐりを集め、蜂の子をほじくり、貝を拾い、農家さん家にお邪魔をしながら料理する。
そうして見えてきた「おいしい」を語る。後半では受講生の自己紹介を行い、この時点で思い描いている理想の暮らし、生き方について哲学的な対話を行う。
食材の価格の高騰が続く日本。しかし、お米の価格だけは値下がりをしている。有機農業研究の第一人者であり、現役で有機農業に勤しむ農学者の保田氏から、現代の私たちの暮らし方を促した歴手的背景と食卓とのつながりについて学ぶ。後半では、講義を踏まえて受講生同士でグループにわかれて対話を行う。
保田茂氏プロフィール:兵庫県生まれの農学博士、NPO法人兵庫農漁村社会研究所理事長。なぜお米を食べること、地産地消が私たちにとって大切なのかを、経済学から自然の仕組みまですべてのつながりを踏まえてわかりやすく伝える、有機農業の第一人者であり実践者。
世界中のキッチンや食卓に足を運び、現地の人との交流を通して世界の料理を探求し続ける岡根谷実里氏から、「おいしい」と「料理」の起源、世界の食卓とその工夫について学ぶ。後半では講義を踏まえて受講生同士でグループにわかれて対話を行う。
岡根谷実里氏プロフィール:世界各地の家庭の台所を訪れて一緒に料理をし、料理を通して見える暮らしや社会の様子を発信している。講演・執筆・研究のほか、全国の小中高校への出張授業も実施。訪問国/地域は60以上。近著に「世界の食卓から社会が見える(大和書房)」。
Photo by 金子怜史
(左から)仲野晶子氏、仲野翔氏
不耕起栽培(耕さない農法)を取り入れ、さらには食料生産における性差の問題や、野菜の値付けについて先進的な取り組みをしている二人から、食と平等について学ぶ。実際に農園を回りながら、農作物が生まれる現場で何が行われているのかにも触れるフィールドワーク。お昼ごはんはSHO Farmで採れた野菜を使った食事を食べ、後半は食卓を囲みながら、講義を踏まえて対話をする。
※雨天の場合9月18日(月・祝)
仲野晶子氏プロフィール:埼玉県生まれ。筑波大学生物資源学類卒。同大学院生命環境科学研究科農学修士(土壌化学)。中学理科教員として三年間の勤務後、2014年よりSHO Farmを開園。ジェンダー平等を目指し、2022年より代表となる。
仲野翔氏プロフィール:横須賀市生まれ。筑波大学生物資源学類(農業経済学)卒。日本政策金融公庫にて3年間勤務され、農業経営のアドバイザー資格も取得しているマネジメントのプロフェッショナル。ながしま農園にて農業研修後、2014年よりSHO Farmを開園。
「土」と「堆肥」を起点に、コンポストアドバイザーとしても活動されている鴨志田純氏から、おいしいをつくる「食材」について深く学ぶ。堆肥が違う同じ野菜の食べ比べなどの実践を通し、食べながら考えるフィールドワーク。お昼ごはんは鴨志田農園で採れた野菜を使った食べ、後半は食卓を囲みながら、講義を踏まえて対話をする。
※雨天の場合10月22日(日)
鴨志田純氏プロフィール:1986年東京都三鷹市生まれ。コンポストアドバイザー。ネパールや全国各地で、生ごみ堆肥化や有機農業の仕組みづくり等を実施中。農林水産省、消費者庁、環境省主催「サステナアワード2020」にて、アドバイザーとして関わった黒川温泉一帯地域コンポストプロジェクトが「環境省環境経済課長賞」を受賞。
いのちの仕組みの暮らし研究家として、生活実験をし続ける四井家から、循環の暮らしがつくるおいしいを学ぶ。後半は食卓を囲みながら、講義を踏まえて対話をする。
※雨天の場合11月26日(日)
四井真治氏プロフィール:長野での農業経営、有機肥料会社勤務を経て2001年に独立。土壌管理コンサルタント、パーマカルチャーデザインを主業務としたソイルデザインを立ち上げ、愛知万博や長崎県五島列島の限界集落再生プロジェクト、宮城県石巻市雄勝町のモリウミアスなどでパーマカルチャーガーデンやデザインと施工指導などに携わる。
講師からのレクチャーと他者との対話、農園での実践的な経験を通して、あたまと体を使って「おいしいってなんだ?」を考えていくコース。
講師のレクチャーではミクロからマクロまで食を巡る現在について学び、ゲストや三上奈緒氏を交えた哲学対話でさまざまな背景をもつ方々の意見に触れ、学びをより深めていく。さらに、第4回から第6回では土や自然に触れ、食事をし、対話を重ねることでより身体的に学ぶことができる。
内容
・全6回すべてのインプットパート・アウトプットパートに参加できる。
・各講義パートのアーカイブ視聴が可能(全編2024年1月31日までの期間限定配信)
・三上奈緒氏、受講生同士でコミュニケーションが取れるSlackコミュニティへの参加が可能。
日程
7/12(水)、7/19(水)、8/10(木)、9/17(日)、10/21(土)、11/25(土)
会場
各回会場が異なる。詳しくは上記カリキュラム欄に記載。
受講料
88000円※分割払い可
定員
14名
注意事項
・あくせくする現代社会を考え直す講座です。講義後の時間は余裕をもってスケジューリングください。
・フィールドワークに関して、現地集合現地解散です。交通手段は各自ご手配をお願いします。
申し込み締切:7月6日(木)23:59
第1回〜第6回のレクチャー部分をアーカイブ動画で視聴できるコース。講師の話を通して、食について考えを深めていく。全6回終了後には、アーカイブ視聴コースの参加者で少人数制のオンライン哲学対話を実施。食やこれからの生き方についての考えをシェアする機会も設ける(任意参加)。
現地に来られない遠方に住んでいる人や、講義日程にしばられず、自分のペースで学びたい人におすすめ。
内容
・第1回〜第6回で行われる講義部分のアーカイブ視聴(全編2024年1月31日までの期間限定配信)
日程
第1回:7/12(水)の講義→7/14(金)までに配信予定
第2回:7/19(水)の講義→7/25(火)までに配信予定
第3回:8/10(木)の講義→8/16(水)までに配信予定
第4回:9/17(日)の講義→9/29(金)までに配信予定
第5回:10/21(土)の講義→10/27(金)までに配信予定
第6回:11/25(土)の講義→12/1(金)までに配信予定
会場
オンライン
※上記スケジュールにて、アーカイブ動画の視聴URLをメールにて送付。
受講料
26400円
初回定員
30名
初回申し込み締切:7月6日(木)23:59
*すべての回にナビゲーターの三上奈緒さんが参加します。
*各回はインプットパート(講義)+アウトプットパート(対話など)で構成されます。
*参加コースによって課題を設ける回がございます。
*参加型の学び場です。
お問い合わせ先/合同会社SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS
https://www.shibuyabooks.co.jp/
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