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夏休みの約2か月間の週末、NY中心部が歩行者天国となる「NYサマー・ストリート」。2023年はエリアを拡大し実施。サイクリング、ウォーキング、パフォーマンスを楽しむ人であふれる。
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世界各地で行われているカーフリーイベント。アメリカ最大の都市、ニューヨークでは「NYサマー・ストリート」の名前で2008年から始まった。毎年、夏休みにあたる7月から8月の週末に、道路を封鎖して行われる。
開催中、道路にはサイクリングやランニングを楽しむ人、パフォーマンスを見せる人が集まるほか、ダンスやエクササイズを行う会場、生演奏が行われる会場ができるなど、人々でにぎわい、街一帯が大きなイベント会場といった雰囲気に包まれる。2022年の同イベントでは、約50万人の人々が集まったという。
ただ自動車で通りすぎるのではなく、自分の足で街を歩き、改めて街の魅力を再確認したり、地元企業を応援したりするさまざまな目的があるようだ。
そんな「NYサマー・ストリート」が2023年は、エリアを大幅に拡大。5つの区画にわかれているが、これまでの約2倍となる合計20マイル(約32km)にわたるエリアで実施する。
2023年の「NYサマー・ストリート」を拡大した背景には、現在ニューヨークが抱えている問題があるという。例えば、カナダで起きた山火事の影響で、ニューヨークでは大気汚染が深刻化している。
だからこそ、環境を意識して自動車の利用をやめて、ニューヨークの街で過ごす時間を楽しもうという呼びかけの意図がある。ニューヨークのエリック・アダムス市長は、「クリーンな環境を推し進めるのにこれ以上ないタイミング」と述べている。
サイクリングやウォーキングの気持ちよさを改めて感じ、環境について考えるひとつの機会となるのかもしれない。
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