2024パリ五輪「使い捨てプラスチック」を禁止 使い捨てプラのない史上初の五輪に

パリのエッフェル塔

Photo by Chris Karidis on Unsplash

フランス・パリのイダルゴ市長は、2024年に開催されるパリ五輪で使い捨てプラスチックの使用を禁止する旨を発表した。環境問題に対応したもので、使い捨てプラスチックを使用しない初めての五輪となる。

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2023.05.31
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深刻化する環境問題に対応

2024年7月26日から開催されるパリ五輪。この大会は、使い捨てプラスチックを禁止する史上初の大会となる見込みだ。

フランス・パリのイダルゴ市長は先日、2024パリ五輪で使い捨てプラスチックを禁止することを発表した。イダルゴ市長は、「プラスチック廃棄物は依然として世界的な問題だ。毎年、プラスチック廃棄物を摂取することで、1万4000頭の哺乳類と140万羽の海鳥が命を落としている」と言及。深刻化する環境問題に対応するべく、使い捨てプラスチックの使用を禁止する。

また、2016年のリオ大会と2012年のロンドン大会と比べて、二酸化炭素排出量を半減させたい意向だ。

ペットボトルは不可 再利用可能なカップを採用

使い捨てプラスチック使用禁止の決定を受けて、大会が開催される各競技場では、プラスチック製ペットボトルなどの持ち込みが不可となる。パリオリンピック・パラリンピックの大手スポンサーであるコカ・コーラは再利用可能なガラス瓶を利用するほか、ソーダファウンテン(清涼飲料水を供給する機械)を設置する予定だという。

またマラソンで選手に配られる給水用のカップには、再利用可能なものを採用することが検討されているそうだ。

世界が注目し、多くの人々が集まるオリンピック。そのような一大イベントが、使い捨てプラスチック禁止に踏み切ったことは、大きな一歩と言えるだろう。今後は、オリンピック、パラリンピックをはじめ、さまざまなスポーツの大会で同様に使い捨てプラスチックを使用しない方向に進むきっかけになるかもしれない。

※掲載している情報は、2023年5月31日時点のものです。

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