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企業の透明性や倫理について優れた成果をあげる企業を表彰する「World’s Most Ethical Companies(世界でもっとも倫理的な企業)」。2023年の企業135社が発表され、日本からは2社が選出された。
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「World’s Most Ethical Companies(世界でもっとも倫理的な企業)」は、アメリカのシンクタンク、Ethisphere Institute(エシスフィア・インスティテュート)が発表しているもの。
同社は次の5つのカテゴリーについて、200以上の質問を設定。独自の企業倫理指数をスコアで評価し、受賞者を決めている。
(1)企業倫理とコンプライアンスに関する取り組み
(2)企業市民としての責任ある活動
(3)倫理的企業文化
(4)コーポレートガバナンス
(5)リーダーシップ&社会からの評価
2023年の結果が先日発表され、19か国135社が選出された。業界は46にわたり、さまざまな分野の企業が選出されたことがわかる。
2007年に「世界でもっとも倫理的な企業」が設立されて以来、17年連続で受賞している企業には、以下の6社がある。
・アフラック
・Ecolab
・International Paper
・花王
・Milliken&Company
・PepsiCo, Inc.
また今回初めて受賞した企業には、FedExコーポレーション、Polaris Inc.など8社がある。
そのほか、日本でもおなじみで受賞した企業には以下などがある。
・スターバックス 15度目の受賞
・アクセンチュア 16度目の受賞
・アップル 2度目の受賞
今回選ばれた日本の企業は、花王とソニーグループの2社。花王が17年連続受賞で、ソニーグループは5度目の受賞だ。
花王では、今回の受賞に際し、長谷部佳宏代表取締役 社長執行役員は次のように発表している。
「花王は、『正道を歩む』を基本的な価値観としており、外部機関からのこのような評価をとても大切にしています。2021年には企業理念『花王ウェイ』を刷新し、行動原則に『果敢に挑む』を掲げました。今後さらに変化する社会においても業界を牽引していく企業となれるよう、高い目標に向かって挑戦し続けていく決意を新たにしています」
企業の倫理性や透明性がますます問われてくる現代。このような結果は、企業の倫理性について知る際、ひとつの参考にできるのではないだろうか。
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