デンマークで生まれ育った日系二世の兄弟によるソーシャルデザインスタジオ「The Inoue Brothers」がパレスチナのタトゥリーズ刺繍を活かしたカプセルコレクション「タトゥリーズプロジェクト」をローンチ。この刺繍を紹介するショートフィルムは国際女性デーに一般公開されている。
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デンマーク・コペンハーゲンで生まれ育った日系二世の兄弟が立ち上げたソーシャルデザインスタジオ「The Inoue Brothers」が、パレスチナのタトゥリーズ刺繍を活かしたカプセルコレクション「タトゥリーズプロジェクト」をローンチした。
彼らがイスラエルの軍事占領下にあるパレスチナ自治区を初めて訪れたのは2012年5月のこと。それ以降、兄弟はパレスチナの女性だけで運営されたクラフト職人のコミュニティと交流を深めてきた。
約10年にもおよぶ彼女たちとのやりとりを通じ検討を重ねてきたカプセルコレクションが、この度ついにローンチしたのだ。
パッチワークの位置や天然染めの色調などが異なるため、一点一点が完全にユニークな製品となっている。タトゥリーズプロジェクトのカプセルコレクションは、The Inoue Brothersのオンラインショップおよび日本国内の一部店舗から購入が可能だ。
プロジェクトの為に、パレスチナの映像制作会社Holy Visuals(ホーリービジュアルズ)とディレクターFadi Dahabreh (ファディ ダハーブレ)氏とともに、タトゥリーズ刺繍を紹介するショートフィルム『My Mother』を制作。
タトゥリーズプロジェクトは、軍事占領下にあるパレスチナのドハイシャのアルブ難民キャンプ、ラマッラーに暮らす27人の刺繍職人の作品を通じて、パレスチナ文化を讃えるプロジェクトだ。
ショートフィルムは「国際女性デー」である3月8日に一般公開されている。タトゥリーズ刺繍は3,000年以上前にパレスチナで誕生し、そのユニークなモチーフの刺繍はパレスチナの、とりわけ女性たちの伝統とアイデンティティを表している。
デンマーク・コペンハーゲンで生まれ育った日系二世の兄弟・聡氏と清史氏によって2004年に設立されたソーシャルデザインスタジオ「The Inoue Brothers」。 ふたりは日本文化の感性とスカンディナヴィア文化のシンプル性をこよなく愛し、自分たちがつくる独自のデザイン&アートを「Scandinasian Design」と呼んでいる。
一切妥協のない理想と常にオープンな視点をもって発展してきた彼らは、これまでのプロジェクトで出会ったたくさんの先住民コミュニティや豊かな伝統工芸を持つコミュニティと固い信頼関係が結ばれている。
すべてのプロジェクトにおいて、品質とデザインを通じ、責任ある生産方法について啓発することを目指しており「Comme des Garçons」や「Swarovski」「Monocle Magazine」「Snow Peak」などとコラボレーションをした実績を持つ。
お問い合わせ先/The Inoue Brothers
https://theinouebrothers.net/jp
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