【2023年最新】日本の平均寿命と推移 都道府県別ランキング上位・下位の違いとは

横断歩道を歩く人々

Photo by Ryoji Iwata on Unsplash

“0歳における平均余命”を意味する「平均寿命」。日本はこの平均寿命が長いことから、長寿国として知られているが、男女や都道府県ごとの違いはあるのだろうか。また、世界と比較してどのくらい長寿なのか。厚生労働省のデータをもとに、これまでの平均寿命の推移や今後の予測と合わせてみていこう。

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2023.03.31

日本の都道府県別「平均寿命ランキング」(男性)

順位都道府県平均寿命
1位滋賀82.73歳
2位長野82.68歳
3位奈良82.40歳
4位京都82.24歳
5位神奈川82.04歳
6位石川 82.00歳
7位福井 81.98歳
8位広島 81.95歳
9位熊本 81.91歳
10位岡山 81.90歳
11位岐阜 81.90歳
12位大分 81.88歳
13位愛知 81.77歳
14位東京 81.77歳
15位富山 81.74歳
16位兵庫 81.72歳
17位山梨 81.71歳
18位宮城81.70歳
19位三重 81.68歳
20位島根 81.63歳
21位静岡 81.59歳
22位香川 81.56歳
23位千葉 81.45歳
24位埼玉 81.44歳
25位佐賀 81.41歳
26位山形 81.39歳
27位福岡 81.38歳
28位鳥取 81.34歳
29位新潟 81.29歳
30位徳島 81.27歳
31位宮崎 81.15歳
32位愛媛 81.13歳
33位群馬 81.13歳
34位山口 81.12歳
35位和歌山 81.03歳
36位長崎81.01歳
37位栃木 81.00歳
38位鹿児島 80.95歳
39位北海道 80.92歳
40位茨城 80.89歳
41位大阪 80.81歳
42位高知 80.79歳
43位沖縄 80.73歳
44位岩手 80.64歳
45位福島 80.60歳
46位秋田 80.48歳
47位青森 79.27歳

日本の都道府県別「平均寿命ランキング」(女性)

順位都道府県平均寿命
1位岡山 88.29歳
2位滋賀 88.26歳
3位京都 88.25歳
4位長野 88.23歳
5位熊本 88.22歳
6位島根 88.21歳
7位広島 88.16歳
8位石川 88.11歳
9位大分 87.99歳
10位富山 87.97歳
11位奈良 87.95歳
12位山梨 87.94歳
13位鳥取 87.91歳
14位兵庫 87.90歳
15位神奈川 87.89歳
16位沖縄 87.88歳
17位東京 87.86歳
18位高知 87.84歳
19位福井 87.84歳
20位佐賀 87.78歳
21位福岡 87.70歳
22位香川 87.64歳
23位宮崎 87.60歳
24位三重 87.59歳
25位新潟 87.57歳
26位鹿児島 87.53歳
27位愛知 87.52歳
28位岐阜 87.51歳
29位宮城 87.51歳
30位千葉 87.50歳
31位静岡 87.48歳
32位山口 87.43歳
33位徳島 87.42歳
34位長崎 87.41歳
35位山形 87.38歳
36位大阪 87.37歳
37位和歌山 87.36歳
38位愛媛 87.34歳
39位埼玉 87.31歳
40位群馬 87.18歳
41位秋田 87.10歳
42位北海道 87.08歳
43位岩手 87.05歳
44位茨城 86.94歳
45位栃木 86.89歳
46位福島 86.81歳
47位青森 86.33歳

日本全体の平均寿命の推移

2022年12月23日に発表された厚生労働省の「令和2年都道府県別生命表の概況」によると、日本の平均寿命は男性が81.49歳、女性が87.60歳。ここから算出すると、日本全体の平均寿命は84.55歳である。

現在は長寿国として知られる日本だが、昔から長寿だったわけではない。1947年にさかのぼると、当時平均寿命は男性が50.06歳、女性が53.96歳。人生100年時代といわれている現在のおよそ半分で、長寿どころか短命な印象さえ受ける。

しかしその後、1950年には、男性58.00歳、女性61.50歳、1960年には男性65.32歳、女性が70.19歳と平均寿命がじわじわと伸びている。そのまま延伸を続け、2013年にはついに、男性80.21歳、女性86.61歳とどちらも平均寿命が80歳を超えた。この勢いは止まらず、前述した現在の最新データまで、平均寿命は伸びている。

さらに、厚生労働省の「令和2年版 厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える- 平均寿命の推移」によれば、2040年には男性の平均寿命が83.27歳、女性が89.63歳まで伸びることが予測されているのだ。

この延伸の背景には、戦後の食生活の変化や医学の進歩、保険制度による病院へのかかりやすさなどさまざまな理由が考えられるが、世界的に見て日本の平均寿命はどのくらい長いのだろうか。

WHOが発表した「World Health Statistics 2022」によれば、WHOに加盟している194か国のうち、データが記載されていない(=未回答)の11か国を除く183か国中、日本は84.3歳で1位(調査のデータは2019年)。83.4歳で2位のスイスとは約1歳の差がある。

さらに世界全体の平均寿命は、男性が70.8歳、女性が75.9歳。日本は10歳以上世界全体の平均寿命を上回っており、長寿国といわれているのも納得だ。

2021年・都道府県別「平均寿命ランキング」 1位は滋賀県の81歳 世界との比較は?

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ランキング上位の都道府県

“長寿国日本”とひとくちにいっても、平均寿命のもっとも長い都道府県ともっとも短い都道府県とでは、男性3.46歳、女1.96歳の差がある。この差は何が要因なのだろうか。まず、男女ともに平均寿命のランキングが上位の滋賀県をみていこう。

滋賀県が2022年12月23日に発表している「長寿要因の分析結果について」によると、生活環境の面では、失業者が少ないこと、労働時間が短いこと、単身高齢者が少ないことなどを長寿の要因の一部としてあげている。また、生活習慣面では、喫煙者が少ないこと、多量飲酒(飲酒日に1日2合以上の飲酒量)をする人が少ないこと、ボランティアをする人が多いことなどが考えられるという。

さらに滋賀県では、県内において健康づくりに関する取り組み、またがん患者等の治療と仕事の両立支援に関する取り組みを積極的におこなっている地域団体や企業・事業者の優良な取組事例を発掘し、県民に情報発信する「健康寿命延伸プロジェクト」を平成26年から実施している。

個人が生活習慣の改善をするのも重要だが、個人の健康は社会環境にも大きく影響されるとし、このほかにも県が積極的に長寿に向けてアクションを起こしているのが見受けられた。

ランキング下位の都道府県

ランキング下位の都道府県には、青森県、福島県、岩手県、秋田県など東北地方が目立った。なかでも青森県は、男女ともに全国最下位。その要因として考えられるのが、塩分摂取量の多さや高い禁煙率、飲酒量の多さなどの生活習慣だ。

青森県では2022年に、健康寿命延伸に向けた取組を重点的におこなっていくことを発表している。すぐに結果がでるものではないが、今後の変化に期待したい。

平均寿命と健康寿命の差を縮めていくことが重要

日本の平均寿命が年々伸びるなかで懸念されているのが、健康寿命との差。差が大きくなればなるほど介護が必要な期間が長くなり、個人の生活の質が低下するとともに、医療費や介護費などの負担が大きくなることが考えられるからだ。今後は、健康寿命を伸ばし、平均寿命との差を縮めることがより重要視されていくだろう。

※掲載している情報は、2023年3月31日時点のものです。

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