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“0歳における平均余命”を意味する「平均寿命」。日本はこの平均寿命が長いことから、長寿国として知られているが、男女や都道府県ごとの違いはあるのだろうか。また、世界と比較してどのくらい長寿なのか。厚生労働省のデータをもとに、これまでの平均寿命の推移や今後の予測と合わせてみていこう。
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順位 | 都道府県 | 平均寿命 |
1位 | 滋賀 | 82.73歳 |
2位 | 長野 | 82.68歳 |
3位 | 奈良 | 82.40歳 |
4位 | 京都 | 82.24歳 |
5位 | 神奈川 | 82.04歳 |
6位 | 石川 | 82.00歳 |
7位 | 福井 | 81.98歳 |
8位 | 広島 | 81.95歳 |
9位 | 熊本 | 81.91歳 |
10位 | 岡山 | 81.90歳 |
11位 | 岐阜 | 81.90歳 |
12位 | 大分 | 81.88歳 |
13位 | 愛知 | 81.77歳 |
14位 | 東京 | 81.77歳 |
15位 | 富山 | 81.74歳 |
16位 | 兵庫 | 81.72歳 |
17位 | 山梨 | 81.71歳 |
18位 | 宮城 | 81.70歳 |
19位 | 三重 | 81.68歳 |
20位 | 島根 | 81.63歳 |
21位 | 静岡 | 81.59歳 |
22位 | 香川 | 81.56歳 |
23位 | 千葉 | 81.45歳 |
24位 | 埼玉 | 81.44歳 |
25位 | 佐賀 | 81.41歳 |
26位 | 山形 | 81.39歳 |
27位 | 福岡 | 81.38歳 |
28位 | 鳥取 | 81.34歳 |
29位 | 新潟 | 81.29歳 |
30位 | 徳島 | 81.27歳 |
31位 | 宮崎 | 81.15歳 |
32位 | 愛媛 | 81.13歳 |
33位 | 群馬 | 81.13歳 |
34位 | 山口 | 81.12歳 |
35位 | 和歌山 | 81.03歳 |
36位 | 長崎 | 81.01歳 |
37位 | 栃木 | 81.00歳 |
38位 | 鹿児島 | 80.95歳 |
39位 | 北海道 | 80.92歳 |
40位 | 茨城 | 80.89歳 |
41位 | 大阪 | 80.81歳 |
42位 | 高知 | 80.79歳 |
43位 | 沖縄 | 80.73歳 |
44位 | 岩手 | 80.64歳 |
45位 | 福島 | 80.60歳 |
46位 | 秋田 | 80.48歳 |
47位 | 青森 | 79.27歳 |
順位 | 都道府県 | 平均寿命 |
1位 | 岡山 | 88.29歳 |
2位 | 滋賀 | 88.26歳 |
3位 | 京都 | 88.25歳 |
4位 | 長野 | 88.23歳 |
5位 | 熊本 | 88.22歳 |
6位 | 島根 | 88.21歳 |
7位 | 広島 | 88.16歳 |
8位 | 石川 | 88.11歳 |
9位 | 大分 | 87.99歳 |
10位 | 富山 | 87.97歳 |
11位 | 奈良 | 87.95歳 |
12位 | 山梨 | 87.94歳 |
13位 | 鳥取 | 87.91歳 |
14位 | 兵庫 | 87.90歳 |
15位 | 神奈川 | 87.89歳 |
16位 | 沖縄 | 87.88歳 |
17位 | 東京 | 87.86歳 |
18位 | 高知 | 87.84歳 |
19位 | 福井 | 87.84歳 |
20位 | 佐賀 | 87.78歳 |
21位 | 福岡 | 87.70歳 |
22位 | 香川 | 87.64歳 |
23位 | 宮崎 | 87.60歳 |
24位 | 三重 | 87.59歳 |
25位 | 新潟 | 87.57歳 |
26位 | 鹿児島 | 87.53歳 |
27位 | 愛知 | 87.52歳 |
28位 | 岐阜 | 87.51歳 |
29位 | 宮城 | 87.51歳 |
30位 | 千葉 | 87.50歳 |
31位 | 静岡 | 87.48歳 |
32位 | 山口 | 87.43歳 |
33位 | 徳島 | 87.42歳 |
34位 | 長崎 | 87.41歳 |
35位 | 山形 | 87.38歳 |
36位 | 大阪 | 87.37歳 |
37位 | 和歌山 | 87.36歳 |
38位 | 愛媛 | 87.34歳 |
39位 | 埼玉 | 87.31歳 |
40位 | 群馬 | 87.18歳 |
41位 | 秋田 | 87.10歳 |
42位 | 北海道 | 87.08歳 |
43位 | 岩手 | 87.05歳 |
44位 | 茨城 | 86.94歳 |
45位 | 栃木 | 86.89歳 |
46位 | 福島 | 86.81歳 |
47位 | 青森 | 86.33歳 |
2022年12月23日に発表された厚生労働省の「令和2年都道府県別生命表の概況」によると、日本の平均寿命は男性が81.49歳、女性が87.60歳。ここから算出すると、日本全体の平均寿命は84.55歳である。
現在は長寿国として知られる日本だが、昔から長寿だったわけではない。1947年にさかのぼると、当時平均寿命は男性が50.06歳、女性が53.96歳。人生100年時代といわれている現在のおよそ半分で、長寿どころか短命な印象さえ受ける。
しかしその後、1950年には、男性58.00歳、女性61.50歳、1960年には男性65.32歳、女性が70.19歳と平均寿命がじわじわと伸びている。そのまま延伸を続け、2013年にはついに、男性80.21歳、女性86.61歳とどちらも平均寿命が80歳を超えた。この勢いは止まらず、前述した現在の最新データまで、平均寿命は伸びている。
さらに、厚生労働省の「令和2年版 厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える- 平均寿命の推移」によれば、2040年には男性の平均寿命が83.27歳、女性が89.63歳まで伸びることが予測されているのだ。
この延伸の背景には、戦後の食生活の変化や医学の進歩、保険制度による病院へのかかりやすさなどさまざまな理由が考えられるが、世界的に見て日本の平均寿命はどのくらい長いのだろうか。
WHOが発表した「World Health Statistics 2022」によれば、WHOに加盟している194か国のうち、データが記載されていない(=未回答)の11か国を除く183か国中、日本は84.3歳で1位(調査のデータは2019年)。83.4歳で2位のスイスとは約1歳の差がある。
さらに世界全体の平均寿命は、男性が70.8歳、女性が75.9歳。日本は10歳以上世界全体の平均寿命を上回っており、長寿国といわれているのも納得だ。
“長寿国日本”とひとくちにいっても、平均寿命のもっとも長い都道府県ともっとも短い都道府県とでは、男性3.46歳、女1.96歳の差がある。この差は何が要因なのだろうか。まず、男女ともに平均寿命のランキングが上位の滋賀県をみていこう。
滋賀県が2022年12月23日に発表している「長寿要因の分析結果について」によると、生活環境の面では、失業者が少ないこと、労働時間が短いこと、単身高齢者が少ないことなどを長寿の要因の一部としてあげている。また、生活習慣面では、喫煙者が少ないこと、多量飲酒(飲酒日に1日2合以上の飲酒量)をする人が少ないこと、ボランティアをする人が多いことなどが考えられるという。
さらに滋賀県では、県内において健康づくりに関する取り組み、またがん患者等の治療と仕事の両立支援に関する取り組みを積極的におこなっている地域団体や企業・事業者の優良な取組事例を発掘し、県民に情報発信する「健康寿命延伸プロジェクト」を平成26年から実施している。
個人が生活習慣の改善をするのも重要だが、個人の健康は社会環境にも大きく影響されるとし、このほかにも県が積極的に長寿に向けてアクションを起こしているのが見受けられた。
ランキング下位の都道府県には、青森県、福島県、岩手県、秋田県など東北地方が目立った。なかでも青森県は、男女ともに全国最下位。その要因として考えられるのが、塩分摂取量の多さや高い禁煙率、飲酒量の多さなどの生活習慣だ。
青森県では2022年に、健康寿命延伸に向けた取組を重点的におこなっていくことを発表している。すぐに結果がでるものではないが、今後の変化に期待したい。
日本の平均寿命が年々伸びるなかで懸念されているのが、健康寿命との差。差が大きくなればなるほど介護が必要な期間が長くなり、個人の生活の質が低下するとともに、医療費や介護費などの負担が大きくなることが考えられるからだ。今後は、健康寿命を伸ばし、平均寿命との差を縮めることがより重要視されていくだろう。
※令和2年都道府県別生命表の概況|厚生労働省(4ページ目)
※令和2年版 厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える- 平均寿命の推移|厚生労働省
※平均寿命の推移|内閣府
※World Health Statistics 2022(Life expectancy at birth(years))|WHO
※県の平均寿命・健康寿命について|滋賀県
※e-ヘルスネット(平均寿命と健康寿命)|厚生労働省
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