ペットボトルやビニール傘を活用したバレエ K-BALLET Opto「プラスチック」1月上演

K-BALLET Opto

K-BALLET COMPANYとBunkamuraの新プロジェクト「K-BALLET Opto」の第2弾「プラスチック」が2023年1月8日〜9日の間、KAAT 神奈川芸術劇場で上演される。作品は、ビニール傘とペットボトルをモチーフにしたドラマチック・バレエ2作品だ。

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2022.12.27
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「K-BALLET Opto」第2弾のテーマはプラスチックごみ問題

K-BALLET Opto

K-BALLET COMPANYとBunkamuraの新プロジェクト「K-BALLET Opto(オプト)」の第2弾である「プラスチック」が2023年1月8日(日)・9日(月・祝)、KAAT 神奈川芸術劇場(ホール)にて上演される。

今回は公演にあたり、企画・構成・台本を手がける高野泰寿によるミニコラムを公開。その他、森村泰昌氏が糸井重里氏主宰の「ほぼ日刊イトイ」と手がける「アート・シマツ」とのコラボレーション情報や11月24日(木)セルリアンタワー能楽堂にて行った「プラスチック」の製作発表会で披露したデモンストレーション動画が配信されている。

デモンストレーション動画

ビニール傘とペットボトルをモチーフにしたドラマチック・バレエ2作品

K-BALLET Opto

「K-BALLET Opto」とは、Bunkamura オーチャードホールフランチャイズカンパニーであるK-BALLET COMPANYとBunkamuraによる新プロジェクト。

新進気鋭の振付家によるオリジナル作品や他ジャンルとのコラボレーションなど、ダンスの魅力を多角的に捉えた作品で、K-BALLETの新たな光(Opto)を生み出し、より多くの人に鮮烈なライブ体験を提供することを目的としている。

プラスチックのごみ

芸術界を牽引し続ける熊川哲也が仕掛ける次なるテーマは、地球環境に多くの影響を与え今後世界的な取り組みが必要とされる「プラスチックごみ」。

2018年UNEP(国連環境改革)の調査によると、日本人1人あたりの使い捨てプラスチックの廃棄量はアメリカに次いで世界2位。

また、コロナ禍のテイクアウト需要増加から、家庭から回収されたプラごみはここ10年で最多を記録している。 日本において毎年東京ドーム100杯を超えるプラスチックごみが家庭から捨てられている。

本作では、ビニール傘とペットボトルをモチーフに新たなドラマチック・バレエ2作品を上演。ごみとして捨てられるはずだったプラスチックごみたちが、大胆かつポップに舞台に彩られることで、美しさとともに問題提起もしていく試みだ。

ペットボトル迷宮の出演者

1作目は、アレッシオ・シルヴェストリン演出の『ペットボトル迷宮』。舞台セットに約10,000本のペットボトルを利用し、巨大なペットボトルの壁がダンサーたちを取り囲む。

さらに、これらペットボトルはすべてリサイクル品を使う。ごみとして捨てられる定めにあったペットボトルが、バレエという煌びやかな舞台の上に蘇ることを目指す。

ビニール傘小町の出演者

もう1作品は、人間の生を、安手で消耗品的な生を強いられるビニール傘の哀しみに重ね合わせて物語が紡がれていく。

昨今、日本ではSDGsの名の下、ごみの分別意識は非常に高まっており、また集められたプラスチックを繊維へと生まれ変わらせる技術など、その分野の技術発展は目を見張るものがあるが、分別をしてもリサイクルにはつながらない現実がある点について、プロデューサーの高野泰寿氏はミニコラムのなかで語っている。

さらに、「アート・シマツ」とのコラボレーションとして捨てられるはずのカーテンを再利用している。現代美術家の泰斗である森村泰昌氏が2022年に手がけた『ワタシの迷宮劇場』では、2,500平方メートルにおよぶ川島織物セルコンのカーテンを使用している。

アート・シマツのイメージビジュアル

今回、森村氏の提案により、捨てられる定めにあったカーテンを更なるアート作品として始末する「アート・シマツ」プロジェクトを株式会社ほぼ日と立ち上げ、企画意図の親和性が高いことから『ビニール傘小町』にて、そのカーテンを利用する予定だ。

お問い合わせ先/株式会社東急文化村
https://www.bunkamura.co.jp/

※掲載している情報は、2022年12月27日時点のものです。

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