「タイガー魔法瓶」使用済みステンレス製ボトルを全国で回収し再資源化

森に置かれたタイガーの水筒

タイガー魔法瓶株式会社は、2021年10月より全国のパートナー9社とともに協業し、計113ヵ所およびタイガー社内にて、不要となったステンレス製ボトルの回収を行っている。回収後の分別がリサイクル工程で大きな負担となっていた課題も解消した再資源化モデルを構築している。

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2022.12.05
EARTH
編集部オリジナル

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「タイガー魔法瓶」使い終えたステンレス製ボトルを再資源化し家庭へ戻す

並べられたさまざまなタイガーの水筒

熱制御テクノロジーで世界をリードするタイガー魔法瓶株式会社は、持続可能な社会の実現のために、2021年10月より使用済みステンレス製ボトルの回収、再資源化の取り組みを行ってきた。

ステンレス製ボトルのメーカーとして「循環型モノづくり」が責務と考え、京都府亀岡市との取り組みを皮切りに、全国9つのパートナー社(企業・自治体・団体含む、2022年10月31日時点)とともに取り組みを広げている。

タイガー魔法瓶が掲げる目標

タイガー魔法瓶は、ステンレス製ボトルのサーキュラーエコノミー(循環型経済)のアクションにおいて2030年までに使用済みステンレス製ボトルの回収率10%(同社が日本国内で年間販売するステンレス製ボトルの10%相当)、リサイクル樹脂を使用したステンレス製ボトルの割合50%(同社が日本国内で出荷するステンレス製ボトルにおいて)、パートナー100社(企業・自治体・団体含む)との協業を2022年6月に目標として設定している。

回収ボックス

その取り組みの一つとして、メーカーを問わず不要となったステンレス製ボトルを回収するボックスの設置を進めてきた。取り組み開始約1年で、全国のパートナー9社とともに協業し、計113ヵ所およびタイガー社内にて不要となったステンレス製ボトルの回収を行っている。

回収スポットは、市役所や学校、大型商業施設への常設のほか、イベント等で期間限定で回収を実施しているスポットもある。

リサイクルプロセスの手間を省いた再資源化モデル構築

回収したボトル

この取り組みにおける約1年間での回収量は約2,420kg(ボトル1本=0.32kgで換算した場合ステンレス製ボトル7,500本分に相当)。

集まったボトルは、ボトル本体とせんに分けられ、ボトル本体からステンレス原料、せんからはPP樹脂(ポリプロピレン)原料が、リサイクル原料となる。

ステンレス原料は、ステンレスメーカーへ引き渡され、新たなステンレス材に生まれ変わり、PP樹脂(ポリプロピレン)原料は、樹脂製品メーカーへ引き渡され、樹脂製品(同社工場で使用する樹脂製ボックス)に生まれ変わる。

そして、ステンレス材は、私たちの身近にあるさまざまなステンレス利用製品に生まれ変わり、再び家庭へと循環するのだ。

資源を分別するリサイクル業者

これまでステンレス製ボトルを廃棄する場合、回収後の分別がリサイクル工程で大きな負担となっていた。

しかし、素材がステンレスであることが明白なステンレス製ボトルを一定量まとめて回収することで、リサイクル専門業者での再資源化の際に、従来の多種金属が混在した状態からステンレスを取り出す場合と比較して、作業の手間を省くことができる。

また、不純物の混入が抑えられるので、純度の高いステンレス原料を確保することができるのだ。

モノを消費・使い捨てにするのではなく、再資源化することで、環境負荷低減と持続可能な経済成長を両立させるサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を、タイガー魔法瓶は目指している。

お問い合わせ先/タイガー魔法瓶
https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/

※掲載している情報は、2022年12月5日時点のものです。

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