“隠さない、偽らない” 製造工程とコストを1円単位で開示したカシミアニット「タドれるカシミア」

「タドれるカシミア」

「顔の見えるライフスタイル」を提案する株式会社UPDATERは「TADORi」で製造工程のすべてのコストを開示したエシカルなカシミアニット「タドれるカシミア」を販売した。また同社は環境や人権などに配慮したサプライチェーン構築を目指す事業者に向けたウェビナーを開催する。

ELEMINIST Press

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2022.11.28
Promotion: 株式会社UPDATER

サステナブルWEBマガジン&ストア「TADORi」の“タドれるシリーズ”第5弾発売「タドれるカシミア」

タドれるカシミアのセットアップ

「顔の見えるライフスタイル」の実現を目指す「株式会社UPDATER(アップデーター)」(旧・みんな電力株式会社)は、SDGsプラットフォーム事業「TADORi(タドリ)」において、製造工程のすべてのコストを1円単位で開示した「タドれるカシミア」を販売している。

「TADORi」は、地球環境やSDGsなどサステナブルなトピックを取り上げたWEBマガジンと、エシカルなアイテムを購入することができるオンラインストアが合わさったプラットフォームだ。

オーガニックコットンを使ったアパレルアイテムや、農薬不使用のシロップ、カカオ生産者が抱える問題の解決を目指したチョコレートなどさまざまなエシカルアイテムを取り揃えており、製造工程やその背景にあるストーリー、応援金の行き先などを「タドれる」ことをテーマにした商品も多い。

その「タドれるシリーズ」の第5弾が今回発売された「タドれるカシミア」だ。カシミア山羊の原毛採取からオンライン販売に至るまでのすべての工程における原価を開示し、誰にいくら届くのかを購入者が知ることができる。さらに同社のブロックチェーンソリューションを活用することで、お金の支払い先と金額を改ざんできない状態で証明している。

薄手でしなやかな触り心地に、自然の暖かさとぬくもりを感じられるカシミアらしい上質感のあるアイテムは、5種をラインアップ。ワンマイルウェアとしても活用できそうなフーディー2型と、ニットパンツ、ストール2型が用意されている。

「収入の安定が遊牧民の暮らしも地球環境も守る」モンゴル出身大学生の問題意識が生んだエシカルアイテム

モンゴルの草原

「タドれるカシミア」は、カシミア山羊の原毛の採取、整毛、紡績、製造までをモンゴルで行った、モンゴル産カシミアニットだ。製造はウランバートルに工場を持つ、株式会社Sustainable・Mongolと協業して実現した。

「タドれるカシミア」が目指すのは「モンゴルの伝統産業を営む遊牧民の暮らしと、地球環境を守っていく」こと。商品開発のきっかけは、日本の大学に通うモンゴル出身の同社インターン、アマルバヤル・アリウンジャルガル氏の問題意識だった。

現在、世界のカシミア採取量のうち、約半分はモンゴルで生産され、モンゴル国民の3分の1がカシミア産業に従事していると言われている。そうしたなか、モンゴルではカシミア山羊の過剰放牧が起こっており、モンゴルの草原の砂漠化は深刻な問題となりつつある。

過剰放牧を加速させている要因は、低価格取引による生産者の収入不安定にあると考え「タドれるカシミア」を通じてサプライチェーンの透明化で適性価格での取引を促し、生産者である遊牧民の収入安定化につなげ、過剰放牧の抑制を目指しているのが今回の取り組みだ。

ブロックチェーンソリューションを活用した“見える化” で透明性の高いカシミアを目指して

「タドれるカシミア」はカシミア山羊の原毛の採取、整毛、紡績、製造、モンゴルから日本への国際送料、販売、とすべての工程における原価を開示し、販売価格の内訳を1円単位で見える化している。

同社のブロックチェーンソリューションを活用し、サプライチェーンにおける製造工程とコストを改ざんできない状態で証明。これは再エネ事業の電力取引証明で使用する「ENECTION2.0」を応用したもので、インターネット上で広く公開されているパブリックチェーン「Stellar(ステラ)」をベースとしている。

同社が運営元アカウントとして、生産者、製毛、紡績、製造など各工程の事業者名でウォレットアドレスを発行するとともに「TADORiトークン」を発行。1円=1TADORiトークンに置き換え、各アドレスに送金することで「タドれるカシミア」のお金の取引履歴もブロックチェーン上で証明する。取引のトランザクション結果は購入者もWEB上で確認することができる。

環境、人権に配慮したサプライチェーン構築を目指す事業者向けのウェビナー開催

また株式会社UPDATERは、12月14日(水)には、環境や人権などに配慮したサプライチェーン構築を目指す事業者に向けたウェビナーを開催する。テーマは「サプライチェーンの透明化が推進するファッションのサステナビリティ ~トレーサブルなモンゴルカシミヤの事例とともに~」。これからの原料調達基準や素材開発に求められる最新動向について伝える。

エシカル消費への注目度が高まるなか、原料の調達先や製造委託先、またコストを可視化するなど、透明性の高い企業活動を行うことが求められている。

当日は、サプライチェーンの透明化に取り組む人々の最新情報を取り上げながら、実現にあたってクリアすべき課題についてのディスカッションを行う。

イントロダクションではモンゴルのカシミヤ産業の課題解決になり得る「タドれるカシミア」の商品開発について、国交50周年を迎えるモンゴル大使館からのメッセージを紹介。

パネルディスカッションでは「ELEMINIST」創設者の深本南がモデレーターを務め、ファッションのサステナビリティに取り組む企業3社が登壇する。

2022年8月に日本のアパレルブランドで初となるB Corp認証を取得した株式会社CFCLからは、CSOの岡田康介氏。伊藤忠商事株式会社からは繊維原料課の井上尚太氏が登壇する。井上氏は、リサイクルポリエステル「RENU」や衣類回収「Wear to Fashion」等の事業開発を推進してきた。そして株式会社UPDATERからは代表の大石英司氏が登壇する。

ディスカッションの後は、オンラインでの質疑応答時間も用意されている。また参加者へは、UPDATERのブロックチェーンサービスを利用する際、ウォレット作成費を無料で提供してもらえる特典が用意されている。

サプライチェーンの透明化が推進するファッションのサステナビリティ ~トレー サブルなモンゴルカシミヤの事例とともに~

詳細

環境や人権などに配慮したサプライチェーン構築を目指す事業者向けに、これからの原料調達基準や素材開発に求められる最 新動向についてのウェビナー(参加無料)。

開催日時

2022年12月14日 12:00 〜 2022年12月14日 13:30

開催予定状況

予定通り開催

主催者

株式会社UPDATER

参加費無料

お問い合わせ先/TADORi
https://tadori.jp

※掲載している情報は、2022年11月28日時点のものです。

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