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ZARAが、イギリスで「ZARA Pre-Owned」をローンチ。不要になった洋服を再販、修理、寄付できるサービスだ。洋服の寿命を延ばし、廃棄を減らそうという試みが進められている。
今西香月
環境&美容系フリーライター
慶應義塾大学 環境情報学部卒。SUNY Solar Energy Basics修了。 カリフォルニア&NY在住10年、現地での最新のサステナブル情報にアンテナを張ってライター活動中
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スペイン発のファッションブランドのZARA(ザラ)は11月よりイギリスで、不要になったZARAのアイテムの再販、修理、寄付ができる「ZARA Pre-Owned」を開始した。このサービスはウェブサイトとアプリで利用できる。
ZARAのアイテムを再販したい場合は、ZARAが提供する製品情報とともに商品写真をアップロードして転売できる。決済は、オンライン決済サービスのStripeを介して行われる。購入者が現れて売買について合意されると、購入者の詳しい情報が開示され、販売者が商品を発送できる流れだ。
また、手持ちのZARAの商品を修理したい場合は、ボタンやファスナーの交換から縫い目のほつれ直しまで、幅広いメニューが用意されている。さらに、回収サービスを利用して、不要になった洋服を自宅にいながら寄付することも可能だ。
同ブランドは2016年から、ヨーロッパで衣料品の寄付箱の設置を開始している。赤十字社とのパートナーシップのもと、自宅から収集の依頼をかけられるようになっている。
周知の通り、ファストファッションは環境汚染産業として揶揄されてきた。毎年、廃棄されて埋め立て地に送られる繊維製品は、30万トン以上にも達するという。この廃棄を少なくするためには、使い捨て文化から脱却し、不要なアイテムを捨てずに再利用するカルチャーが当たりまえになっていくことが必要だろう。
ZARAのサステナビリティ部門の責任者であるPaula Ampuero氏は、今回立ち上げた「ZARA Pre-Owned」について、初期段階では利益を出すことは期待していないと述べている。顧客が洋服の寿命を延ばし、より循環的なアプローチをとる支援ツールとしてのみ考えているそうだ。
現在、ZARAやH&Mなど複数の小売業者は、買い物客が不要になった洋服を分別してリサイクルし、新しい洋服や布地として再利用する新たなシステムを取り入れている。今後もこのような試験的な取り組みが加速していくだろう。
※参考
Zara enters resale market with Pre-owned service |The Guardian
Zara to launch pre-owned service for shoppers to resell, repair or donate items | yahoo ! news
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