「ピジョン×アカチャンホンポ」実証実験開始 “使わなくなった哺乳器”を回収して循環利用

哺乳器

Photo by ピジョン株式会社

ピジョン株式会社と株式会社赤ちゃん本舗は、家庭で使わなくなったピジョンの哺乳器の回収ボックスを関東エリアのアカチャンホンポ10店舗に設置。資源リサイクルを行う実証実験を8月25日(木)から11月30日(水)まで実施する。

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2022.08.29

「ピジョン」“使わなくなった哺乳器”の回収ボックスをアカチャンホンポ10店舗に設置

哺乳器回収ボックス

Photo by ピジョン株式会社

ピジョン株式会社と株式会社赤ちゃん本舗が、プラスチックなどの資源の循環利用を目的とした実証実験を開始する。関東エリアのアカチャンホンポ10店舗において、家庭で使わなくなったピジョンの哺乳器の回収ボックスを設置し、資源リサイクルを行う。実証実験は、8月25日(木)から11月30日(水)まで実施する。

対象となる店舗は、東京都内ではアリオ葛西店、亀有店、北砂店、西新井店、アルカキット錦糸町店、ららぽーと豊洲店の6店舗と、千葉県内ではアリオ柏店、テラスモール松戸店、ららぽーと柏の葉店、ららぽーとTOKYO-BAY店の4店舗だ。

対象商品を持ち込むと、ボックスに設置された「シードペーパー®︎」を持ち帰ることができる。「シードペーパー®︎」とは、さまざまな花の種を漉きこんだ、古紙100%のリサイクルペーパーで、ひと晩水につけて土に埋めると、数日で発芽する。(「シードペーパー®︎」は、SOUP Inc.の登録商標です)

回収やリサイクルの仕組みがなかった哺乳器に再資源化の一歩

哺乳器

Photo by ピジョン株式会社

哺乳びん、乳首、フード・キャップで構成された製品である哺乳器において、ピジョンは日本国内の売上金額のシェア85.6%を誇る。プラスチック製と耐熱ガラス製の2種類があり、プラスチック製の哺乳びんにおいては、プラスチックを細かく素材別に分別し、回収する仕組みがない。

また、耐熱ガラス製の哺乳びんは特殊なガラスのため、一般的に「資源ごみ」ではなく「不燃ごみ」として扱われることから、哺乳器においてはリサイクルが進んでいないのが現状だった。

今回の実証実験は、赤ちゃん本舗とプラスチックのリサイクルのトータルプロデュースを主に行う株式会社パンテックと共働して行われ、アカチャンホンポの対象店舗に持ち込まれた哺乳器を、ピジョンが回収し、素材ごとに分別を行い、リサイクル工場への発送を行う。

回収からリサイクルまでの流れ

Photo by ピジョン株式会社

その後、リサイクル工場で、粉砕〜再生原料化され、プラスチックはプランター、パレット、食品・薬品工場ラインの配管などに、ガラスは路盤材などを製造するための原料の一部に生まれ変わる。

さらに、回収した哺乳器の一部は、将来的に再生されたプラスチックやガラスをピジョン製品に活用することを目指した検証にも用いられる。

中国、シンガポール、フィリピンで先駆けて実証実験を実施

海外で行われている取り組みのキャンペーン画像

Photo by ピジョン株式会社

ピジョンは、日本のみならず、中国やシンガポール、フィリピンなどでも同様の実証実験を行ってきた。中国では2021年12月より、家庭で使わなくなったPPSU(ポリフェニルサルホン)製の哺乳器を回収するボックスを、ベビー用品専門店30店舗(2022年6月時点)に設置したほか、郵送による回収も開始。回収した哺乳器は、PIGEON MANUFACTURING (SHANGHAI) CO., LTDで破砕したのち、トレーとして再生しプレゼントを行っている。

シンガポールでは、2019年から哺乳器のリサイクル活動を開始し、シンガポール国内の店頭・保育園・コミュニティセンターなどのさまざまな場所に回収ボックスを設置した結果、回収本数は、PPSU製の哺乳器160mL1本当たりの重量で換算すると、2022年7月末まで合計43,939本の回収となった。

フィリピンでは、代表的なショッピングモール内のBaby companyと連携し、対象6店舗において回収ボックスを設置。哺乳器やスキンケア空き容器などを対象に、2022年5月7日〜6月5日で実証実験を実施した。

ピジョンは、明日生まれる赤ちゃんの未来にも豊かな地球を残すため、今後も環境への取り組みを強化していきたいとしている。

お問い合わせ先/ピジョン株式会社
https://www.pigeon.co.jp/

※掲載している情報は、2022年8月29日時点のものです。

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