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ヨガなどのトレーニングウェアで人気のルルレモンが、下取り・再販プログラムの展開をアメリカで開始した。2021年に行われた試験導入で好評だったことから、全米での展開に拡大する。同ブランドでは、2030年までに製品の100%を持続可能な素材にする目標達成に意欲を見せている。
今西香月
環境&美容系フリーライター
慶應義塾大学 環境情報学部卒。SUNY Solar Energy Basics修了。 カリフォルニア&NY在住10年、現地での最新のサステナブル情報にアンテナを張ってライター活動中
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ヨガやランニングなどに適した高機能ウェアを扱うカナダ・バンクーバー発のルルレモン・アスレティカが、ブランド初の下取り・再販プログラム「lululemon Like New(ルルレモン・ライク・ニュー)」を発表。2022年のアースデイ(4月22日)を皮切りに、全米で本格始動した。
利用客はこれまで使用していたルルレモンのアイテムを、全米にある390以上の参加店舗に持っていくと、電子ギフトカードと交換できる。再販された商品は「lululemon Like New」のサイトから購入可能だ。同サイトでは、パンツ、トップス、ショーツ、ジャケットなど幅広いアイテムが販売されている。
同社では、環境への影響を最小限に抑え、より健康的な世界に貢献し、長期的な価値を生み出す中心的なビジョンである「インパクトアジェンダ」を掲げている。今回の再販プログラムで得られる利益の100%が、この「インパクトアジェンダ」に投じられるという。
下取り・再販事業を開始することは、新たな利用客の取り込みに繋がるとみられ、さらに廃棄量の削減、持続可能な素材を用いた商品開発などにも貢献。2030年までに製品の100%を持続可能な素材と使用済み素材にするという目標達成をサポートしていく。
今回のプログラムは、2021年5月よりテキサス州とカリフォルニア州の80を超える店舗で試験導入されており、利用者から大変好評だったという。しかも下取りしたアイテムの大半は、「新品同様」に分類されて、2回目、3回目のライフサイクルを実現する品質であったそうだ。
今回のプログラム導入は、同ブランドにとって自然なステップだ。二次流通やリセールのプラットフォームが充実し普及すれば、品質や耐久性の高いリセールバリュー(再販価値)を前提としたファッション消費が今後さらに増える。
アパレル市場の活性化、ブランドの新規顧客の創出、循環型ファッションの実現と、リセールサービスがもたらす恩恵は計り知れないだろう。
※参考
lululemon Expands Like New Resale Program to All U.S. Stores Beginning This Earth Day|Business Wire
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