安価なシーフードの裏にある犠牲 "海の奴隷" ドキュメンタリー映画5月公開

海の奴隷として働いてきた男性

Photo by ユナイテッドピープル

奴隷は現代にも存在する。世界有数の水産大国であるタイには、人身売買業者に騙されるなどして漁船で奴隷労働者として働かされている"海の奴隷"が数万人存在すると言われている。奴隷救済に乗り出した女性たちを追うドキュメンタリー映画が5月から全国で順次上映される。

ELEMINIST Press

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2022.03.10

現代も存在する"海の奴隷" に迫るドキュメンタリー映画 5月から全国順次ロードショー

海の奴隷として働いてきた男性

Photo by ユナイテッドピープル

©Vulcan Productions, Inc. and Seahorse Productions, LLC.

"海の奴隷"として漁船で働かされている男たち、ゴースト。彼らを救うべく立ち上がった1人の女性を映し出すドキュメンタリー映画『ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇』が2022年5月28日から全国で順次上映される。

奴隷というと過去の話に聞こえるかもしれないが、現代でも奴隷は存在している。世界有数の水産大国であるタイには、人身売買業者に騙されるなどして漁船で奴隷労働者として働かされている"海の奴隷"が数万人存在すると言われている。

奴隷労働者たちは、数ヶ月や数年もの間、下船することなく働かされる。日本は消して無関係とは言えない。タイの水産物輸入で世界2位の日本は、ツナ缶やエビ、養殖用の魚粉などを輸入している。安価な水産物の裏で犠牲となっている男性たちがいることを知らなければいけない。

パティマ・タンプチャヤクル氏

Photo by ユナイテッドピープル

©Vulcan Productions, Inc. and Seahorse Productions, LLC.

2017年にノーベル平和賞にノミネートされた、パティマ・タンプチャヤクル氏と、自身も11年間奴隷労働をした経験のあるトゥン・リン氏たちが、漁船からインドネシアの離島に逃げた"海の奴隷"の男性たちを救出するために、命がけの航海へ漕ぎ出す様子をドキュメンタリーで描く。

映画情報

『ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇』
監督:シャノン・サービス、ジェフリー・ウォルドロン
プロデューサー:ジョン・バウアマスター、シャノン・サービス
制作総指揮:ポール・アレン、キャロル・トムコ他
撮影:ジェフリー・ウォルドロン、ベイジル・チルダース、アレハンドロ・ウィルキンズ、ルーカス・ガス
編集:パーカー・ララミー、エリーザ・ボノラ
音楽:マーク・デッリ・アントニ
出演:パティマ・タンプチャヤクル、トゥン・リン、チュティマ・シダサシアン(オイ)
制作:バルカンプロダクションズ、シーホースプロダクションズ
配給:ユナイテッドピープル
特別協力:WWFジャパン
2018年/アメリカ/90分/カラー/16:9

お問い合わせ先/ユナイテッドピープル
https://unitedpeople.jp/

※掲載している情報は、2022年3月10日時点のものです。

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