気温・海面上昇のグラフを洋服にデザイン 気候変動をテーマにしたコレクション

気候変動のデータをニットの柄にデザインした「テンプレチャー・テクスタイルズ(Temperature Textiles)」

Photo by Temperature Textiles

オランダのデザインスタジオが手がけた「テンプレチャー・テキスタイルズ」のコレクションは、気候変動に関するデータやグラフをデザイン。ブランケットや靴下などの身近なアイテムを通して、気温変化、海面上昇、二酸化炭素排出の状況を視覚的に実感できる。

染谷優衣

フリーランスライター

YouTubeのThrift Filp動画をきっかけにサステナブルに興味を持つ。最近は洋服のリメイクを勉強中。リサイクルショップで掘り出し物の古着を見つけるのが好き。

2022.02.11
SOCIETY
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2100年までの気温・海面レベルをブランケットなどにデザイン

気候変動のデータをニットの柄にデザインした「テンプレチャー・テクスタイルズ(Temperature Textiles)」

Photo by Temperature Textiles

世界規模でさまざまな変化をもたらしている気候変動。しかし、いま地球がどのくらい危機的状況にあるのか、実感できる人は少ないかもしれない。そんな人々に紹介したいのが、気候変動のデータをわかりやすくテキスタイルで表現したアイテムだ。

それが、オランダを拠点に活動するデザインスタジオ、ロー・カラー(Row Color)が手がける『テンプレチャー・テキスタイルズ(Temperature Textiles)』。気候変動に関するデータを、ニットブランケット、スカーフ、靴下などの柄としてデザインしている。

気候変動のデータをニットの柄にデザインした「テンプレチャー・テクスタイルズ(Temperature Textiles)」

Photo by Temperature Textiles

『テンプレチャー・ブランケット』。

例えば『テンプレチャー・ブランケット』には、2000年から2100年までに予測される地表面の温度変化がニットの模様として描かれている。この予測値は、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が示した、温室効果ガス排出量によって異なる4つのシナリオにもとづくものだ。

同じように、海面上昇と温室効果ガスのデータをデザインしたものもあり、いずれもIPCCや専門家の監修を受けた信頼性の高いデータをもとにしている。

ニットの編み上げの工程では、2枚の生地を重ね合わせた二重編みを採用。生地同士の微妙な高低差によって、エンボス効果が生まれている。

気候変動のデータをニットの柄にデザインした「テンプレチャー・テクスタイルズ(Temperature Textiles)」

Photo by Temperature Textiles

『テンプレチャー・ブランケット』。

そのほか、海面上昇のデザインには2020年から2050年までに予測される海面上昇のレベルが描かれ、温室効果ガスのデザインには2100年までに予測される温室効果ガス排出量にもとづいた気温上昇がグラフのように描かれている。そのグラフを見ると、今後何もアクションを起こさないと、2100年までに気温が4℃も上昇する可能性があることがわかる。

気候変動がもたらす危機を可視化

気候変動のデータをニットの柄にデザインした「テンプレチャー・テクスタイルズ(Temperature Textiles)」

Photo by Temperature Textiles

海面上昇レベルがわかる靴下。かかとに入った4本の太い線は、2020年に7cm、2030年に12cm、2040年に17cm、2050年に22cmまで、海面が上昇することを表している。

気候変動は、いまや一部の地域だけの問題ではなく、世界中の人々が取り組まなければならない問題となっている。そしてその危機的状況を多くの人に実感してもらうためには、テンプレチャー・テキスタイルズのように、地球の現状を目で見てわかりやすく伝えることが大切だ。

靴下に海面上昇レベルのラインが描かれるなど、身近に迫る気候変動の危機を感じられるこのようなアイテムは、多くの人が地球環境に目を向けるきっかけとなるだろう。

※掲載している情報は、2022年2月11日時点のものです。

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