Photo by Pelin Özbalcı and Sergen Çağlayan
リサイクルが難しいといわれる歯磨き粉のチューブ。アメリカだけでも毎年10億本以上が埋立地に捨てられているという。そこでトルコの若手プロダクトデザイナー2人が、詰め替え可能な歯磨き粉容器「Mimo」を開発した。
染谷優衣
フリーランスライター
YouTubeのThrift Filp動画をきっかけにサステナブルに興味を持つ。最近は洋服のリメイクを勉強中。リサイクルショップで掘り出し物の古着を見つけるのが好き。
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Photo by Pelin Özbalcı and Sergen Çağlayan
市販されてる歯磨き粉のチューブの多くは、アルミニウムの薄い層と数種類のプラスチックでできているため、歯磨き粉のチューブが分解されリサイクルされることはほぼ不可能だ。
トルコの若手プロダクトデザイナーのペリン(Pelin Özbalcı)とサージャン(Sergen Çağlayan)によると、アメリカだけでも歯磨き粉のチューブのごみが毎年10億本以上。その多くが、埋立地に埋め立てられているという。
そこで2人は、この問題を解決するため、詰め替え可能な歯磨き粉の容器「Mimo」をデザインした。
Mimoに中身を詰め替えるときは、専用の台に設置して、ボトルの底から中身の詰め替えが可能だ(写真下)。ボトルの下半分が透明になっており、歯磨き粉の量がわかるため、入れすぎてしまう心配がない。
Photo by Pelin Özbalcı and Sergen Çağlayan
ボトルの底から詰め替えが可能。
使用するときは、シャンプーボトルと同じようにポンプをプッシュして、必要な分だけ歯磨き粉を絞り出せる。
また、水筒のようなデザインになっておりリストストラップが付いているため、簡単に持ち運びも可能だ。
Photo by Pelin Özbalcı and Sergen Çağlayan
Mimoは、環境に配慮しサステナブルなライフスタイルを送りたい人のためにデザインさされた。洗面所やバスルームを明るくする、温かみのある詰め替え用歯磨きチューブがコンセプトだ。ボトルカラーには、インスピレーションを受けたという、Pantone(アメリカの色見本帳)のパステルカラーを採用している。
Photo by Pelin Özbalcı and Sergen Çağlayan
歯磨き粉チューブのごみ問題解決のために、昨今はタブレット型で水を使わない歯磨き粉が増えている。これは、従来の歯磨き粉の形状をタブレットにすることで、ごみ問題の原因だったチューブを不要にしている。
それに対して「Mimo」は、歯磨き粉のパッケージに工夫を加えリフィル可能にすることで、従来のペースト状でありながらサステナブルに使える。タブレット型の歯磨き粉が苦手な人には、こちらタイプがおすすめだ。
サステナブルな解決方法はアイデア次第で、さまざまなアプローチがある。多くの人に、より環境負荷の低い選択肢を持ってもらうには、柔軟な思考と発想で考えていくことが大切ではないだろうか。
※参考
mimo. Refillable Toothpaste
This Refillable Toothpaste Container Was Designed To Cut Down The Waste Produced By Conventional Toothpaste Tubes! |Yanko Design
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