太陽光で充電して走るEV 約74万円の破格に期待

太陽光で走る車「Squad」

Photo by Squad

屋根に設置したソーラーパネルからの電力だけで走行可能な、都市型自動車「Squad」。2人乗りの超小型自動車で、価格は驚きの約74万円。航続距離は100km、最高速度は時速約45km。都市での日常使いに特化した、革新的な車だ。

染谷優衣

フリーランスライター

YouTubeのThrift Filp動画をきっかけにサステナブルに興味を持つ。最近は洋服のリメイクを勉強中。リサイクルショップで掘り出し物の古着を見つけるのが好き。

2021.08.18

太陽光だけで約20km走行できる超小型自動車

オランダのアムステルダムを拠点とするスタートアップ企業「Squad Mobility」が、2021年秋に新しい都市型自動車「Squad」を発表する。

「Squad」は、車の屋根に設置したソーラーパネルからの電力だけで走行可能な、2人乗りの電気自動車だ。また、必要に応じて交換可能なバッテリーで電力を供給できる。

Squad Mobilityの共同創業者2人は、高級車市場向けに太陽光発電を搭載した電気自動車を開発しているスタートアップ企業「Lightyear」に在籍していた。そのため、CEOのRobert Hoeversは、もともと太陽光発電の可能性を感じていたという。

それと同時に、価格を理由に、このような車が一部の人々にしか手に入らないのは、もったいないと考えるように。さらに太陽光発電のコストが大幅に低下したこともあり、Squadの開発を始めたそうだ。

「Squad」は市街地専用の電気自動車で、最高速度は時速約45km、航続距離は100km。ヨーロッパの場合、駐車しておくだけで、1日に約20km走行分の電気を充電可能だ。

自動で蓄電されるため頻繁に充電する必要がなく、また地域の電力需要の削減につながる。予備としてポータブルバッテリーも搭載しているため、もしもの時も安心だ。当然、排気ガスを排出しないため、地球にもやさしい。

しかも、横1.2m、長さ2m、高さ1.6mと、超小型サイズ。横向きに停めると、通常の1台分の駐車スペースに4台が入る大きさだ。

レギュラーモデルは、両サイドのドアがないデザインだが、アップグレードすればドアが付いたタイプもある。

「Squad Mobily」は、一般販売するほかに、カーシェアリング企業にも販売予定という。車に搭載されたセンサーは、バッテリーの充電状況、タイヤの空気圧、位置などを遠隔操作で把握し、カメラを使ってカーシェアリング運営者が車を監視。必要に応じて、遠隔操作で車の位置を変更することもできるそうだ。

2021年9月にプロトタイプを発表予定で、2022年後半には販売開始予定。欧州では先行予約を開始しており、販売価格は5,750ユーロ(約74万円)からだ。

遠出にはレンタカー、日常使いには「Squad」を

「squad」の充電スポット

Photo by Squad

アムステルダムは、市民の自転車の利用率が高い都市のひとつとして知られている。
しかし、重い荷物を運ぶときや、天候が悪いときなど、自転車での移動が困難な場合もある。そんなときは、とくにSquadのよさが発揮されるはずだろう。

例えば、食料品の買い出しや子どもの学校への送り迎えなどには、小型の自動車で十分だろう。日常使い用に購入するのはSquad、小旅行する際にはレンタカーを、なんていう棲み分けが生まれてくるかもしれない。

参照
Squad Mobility
https://www.squadmobility.com/

※掲載している情報は、2021年8月18日時点のものです。

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