ベルリン発の「ATMO HOME」は、日用品を再設計したサステナブルな洗剤メーカーだ。販売するのはガラスや鏡用の「GLASS」「BATH」「MULTI」の3種類。再生アルミや非サブスクリプション型にすることで、二酸化炭素排出量を抑える。
染谷優衣
フリーランスライター
YouTubeのThrift Filp動画をきっかけにサステナブルに興味を持つ。最近は洋服のリメイクを勉強中。リサイクルショップで掘り出し物の古着を見つけるのが好き。
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ベルリン発のサステナブルな洗剤メーカー「ATMO HOME」は、最新のエコフレンドリーなパッケージと環境負荷を抑えた科学技術を組み合わせて日用品を再設計している。
パッケージング会社「Ball」と提携し、詰め替え可能なボトルを製作。再生アルミニウムからつくられた「ReAl bottles」を使用している。アルミは丈夫で100%リサイクル可能であることから、ガラスなどほかのサステナブルな素材より破損を気にせず思い切り使える。
またリサイクルされたアルミを使用することで、いちから製造するより95%エネルギーを節約できるのも大きなメリットだ。ヨーロッパ圏内での製造や本体の軽さから、カーボンフットプリントの大幅削減を可能にする。
販売するのはガラスや鏡用の「GLASS」、タイルやシンク用の「BATH」、その他いろんな場所に使える「MULTI」の3種。初回購入では詰め替え用ボトルと、淡いハーブの香りがする濃縮タブレットがセットになっている。
タブレットはトリクロサン、パラベン、リン酸塩、アンモニア、塩素系漂白剤、フタル酸塩を一切含まない、無害なヴィーガン製品だ。リフィルのパッケージングにもこだわっており、各タブレットは適切な森林管理を認証する国際的制度「FSC認証」を受けた、4~6週間で分解される木材由来のセルロース包材を採用している。
「ATMO HOME」は固定されたサブスクリプション型を取るのではなく、居住人数やペットの有無などユーザー一人ひとりの居住条件からパーソナライズされた年間消費量を計算。それらを年に1回配送することで、無駄な輸送による二酸化炭素排出を防ぐ。
最近、スチールやアルミを使ったサステナブル商品が海外でよく見られるようになってきた。理由としては、無限にリサイクル可能であることはもちろん、配送の部分でも軽量かつ丈夫なアルミは排出量削減に適しているのだと考えられる。
実際、その水平リサイクル率はペットボトルと比べても高く、これまでのパッケージを代替する素材としてますます注目が集まることだろう。
パッケージ素材や包装の仕方など、世界のトレンドは少しずつ変わってきている。私たち消費者側もリテラシーを上げることで、企業側へのプレッシャーとなりサステナブルな動きはますます加速するはずだ。
参照サイト/ATMO HOME
https://www.atmohome.com/
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