柴咲コウを知るための「20の質問」 環境問題を自分ごと化するたったひとつの発想法とは

ライフスタイリスト 大田由香梨さんがナビゲーターを務めるInstagram Live「Forest Talk」の第3回目が7月1日に配信された。ゲストはレトロワグラース代表の柴咲コウさん。ライブを見逃した人のために、ここでは柴咲さんに投げかけたさまざまな質問の内容を紹介しよう。

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2021.07.05
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20の質問から柴咲コウさんの核心に迫る

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ライフスタイリストの大田由香梨さんがナビゲートするInstagramライブ「Forest Talk」が、7月1日に第三回目の配信を迎えた。ゲストにお迎えしたのは、柴咲コウさん。「いつか地球に還る私たちが考える生き方」をテーマにさまざまなトークを展開した。

柴咲さんには事前に、彼女の“今とこれから”に迫る20個の質問を投げかけた。この記事では、ライブ中に答えてもらった4つの質問のほか、時間の都合で答えきれなかった残りの質問の回答をお届けしよう。

また柴咲さんのお話を起点に、大田さんや深本を交えて会話は大いに盛り上がりを見せた。掛け合いの様子はアーカイブ動画からぜひ視聴してみてほしい。

疑問を感じはじめた20代前半 ライブ中に答えた4つの質問の内容とは

──いつからエシカルに目覚めましたか?(10:38~)

20代前半ぐらいだと思います。きっかけを聞かれるんですけど、小学生のころの夏休みは静岡にホームステイに行っていたんですよ。(自分の住んでいる)東京とは全然違って、山があって、川が流れていて、(側溝には)おたまじゃくしがたくさんいた。自然と触れ合える40日間があったんですね。わりと小さいころから、東京での生活との対比を感じられていたのがベースにありました。

自分が働きはじめてお金を貯められて、買うものをチョイスできるようになってから、「無駄なことが多いな」「お洋服の原料って何だろう」「どういうふうに(モノは)朽ちていくんだろう」とか、(消費の)出口が見えないことに懸念や疑問を感じはじめたのが20代前半ですかね。

──いまの世の中は、あなたにとって生きづらい?生きやすい?(13:53~)

すごく便利だなとは思いますし、直接会わなくても(オンラインで)会話ができるのは便利だなと思う反面、本質的にはまだまだ生きづらい部分もあるかなというのが本音ですね。

(柴咲さんが描くこれからの人生のビジョンを問われて)思いが通じ合うような仲間たちと話ができるのは喜びですね。セッションできる機会や意見交換ができる機会を増やしていったほうが、みんなにとってハッピーなんじゃないかなと思いますよね。

──環境問題を自分ごとにするにはどうすればいいと思いますか?(15:58~)

難しいよね(笑)。でもやっぱりワクワクするのが一番大切だと思う。こうしなければいけないじゃなくって、「こうしたほうがいいよね」「こうしたほうがハッピーだよね」がベースにあったほうがいいなと思います。

(情報発信の際に大切にしていることに対して)「私は自分は無知だな」とほんとうに思うし、その分知識のある方や有識者の方にお話をうかがう。知らないことを知りたいという欲求があるので。知らないことを少しずつ潰していくしかないかなと思っています。

いまの消費行動をずっと続けていくと、地球としても危ういし、いろいろな災害や危険ももっと増えてくるんじゃないって。そうするとお金も余計にかかるし、合理的じゃないなと思うので、「もっといい策はないのかな」と考えたいですよね。

(生産の過程が)分離していくと見えづらくなっちゃいますよね。ひとつのものをつくるにしても、いろんな人が介在して全体が見えてこない。衣食住の“食”も見えづらくなっていると思っていて。「どういうところで育った食べ物をいただいているんだろう」というのも疑問です。そのものがどうやってできたのかを知りたい好奇心もありますよね。

──今後のビジネスプランは何ですか?(22:42~)

衣食住プラス「遊」の集まるハブとなりたいというのはあります。

(国産のオーガニックコットンも手に入りにくいという話題から)もっとモノに対してのありがたみや愛着がもてると思うんですけど、いちから育てるのは大変なんですよね。それを知ったうえで売るのは大切だと思っていて。

「すべてのものを製作する」「すべての原料をつくる」というより、ラボとして実験というか取り組みをみんなで体験できる場所があると、「こういうふうにできているんだ」「オーガニックコットンってこうやって育ってるんだ」「野菜はこれだけの時間をかけて、こういう土からつくられているんだ」と知ることができる。みんなでそういう知識をシェアしたいと思うんですよね。

ELEMINISTさんも由香梨さんもそうだし、ある意味ライバルになってもおかしくはないんだけど、ここに集う人たちは“シェア”をしたい。独り占めしたいわけじゃないという思いが共通していると思うんですよね。体験をシェアできる場所だったり、自分が知ったことを伝えたいなという人たちが集まっていてすてきだなと思います。

ライブでは語りきれなかった16の質問の答え

前半の約30分で4つの質問を投げかけたあとは、柴咲さんと大田さんに最近の気になるニュースやアイテムなどを聞いた。消費のあり方やサステナブルなモノづくりの最前線にも話が及んだ後半の内容にも注目だ。柴咲さんがいま明かす、豊かさや幸せの本質とは? 続きはアーカイブ動画から。

最後にインスタライブ中には聞ききれなかった質問の回答をお届けしよう。

1. あなたの口癖は?

やるしかない

2. あなたが一生のなかで住みたい場所は?



3. あなたが感じる最大の恐怖は?

最大ではないが無機質に囲まれた生活

4. あなたにとっての最高の贅沢とは?

梅雨時のビールぷしゅっ

5. あなたにとっての成功とは?

探究心を持ち続けること

6. あなたにとってエシカルとは?

倫理観は国や生活環境によって違う、現時点での日本で生活している自分にとっては利他主義的思想

7. あなたにとってミスとは?(ミスから学んだことは?)

成功へのプロセス

8. どんな時に嘘をつく?

正直な方だが、つくとしたら相手を傷つけたくない時

9. 理想の死に方は?

身体の細胞たちが自然と全体的に代謝しなくなり、スーッと魂が離脱する感じ、不具合ではなく寿命で

10. 今一番無我夢中になれることは?

整理整頓、新たな計画を構想すること

11. 大事にしているルーティーンは?

おいしい水を飲む

12. 好きな職業は?

工芸家さんは素敵だと思う

13. 欲しい才能は?

多数の語学を操る。未来を見通せる力

14. 好きな作家は?

養老孟司さん、福岡伸一さん

15. あなたが今の仕事に就くきっかけになった出来事は?

芸能:スカウト
レトロワグラース代表としては、大河ドラマでのルーティーン生活で土日のお休みが1年続いたこと

16. どうすればこれからの未来は明るくなると思う?

非難するのではなく議論すること、怒りや悲しみに支配されないこと

柴咲コウさんの宣材写真

柴咲コウ/女優・アーティスト・レトロワグラース代表

2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」では主演を務める。2016年持続可能な社会を作るためにレトロワグラースを設立。2018年環境省より「環境特別広報大使」に任命される。2019年9月には初のエッセイ『LIFE THE KO 生きるを活かす9のこと』、写真集『THE KO 柴咲コウ photo book』を同時出版し、自らのライフスタイルを発信した。2020年度前期放送のNHK連続テレビ小説『エール』にて、世界的に活躍するオペラ歌手・双浦環、同年10月より放送された日本テレビ『35歳の少女』では、心は10歳、体は35歳の主人公・時岡望美を演じた。2021年5月27日(木)より公開中のディズニー実写映画『クルエラ』日本版にて、主人公クルエラ役で初の実写声優を務める。

Forest Talk 〜いつか地球に還る私たちが考えるこれからの生き方〜

詳細

ライフスタイリストの大田由香梨氏がゲストとともにオーガニックなライフスタイルにつながるヒントを共有するトークセッション

開催日時

2021年7月1日 20:00 〜 2021年7月1日 21:00

開催予定状況

予定通り開催

出演者

柴咲コウ(女優、レトロワグラース代表)、大田由香梨(ライフスタイリスト)、深本南(ELEMINIST編集長)

※掲載している情報は、2021年7月5日時点のものです。

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