植物性100%からつくる「ヴィーガン」料理を、和食と融合させたレシピ本『ヴィーガン和食』が主婦の友社より発売された。地球にもやさしいと注目を集める「ヴィーガン」を和テイストに仕上げ、初心者でもつくりやすいレシピ集となっている。
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『ヴィーガン和食』 1,400円
動物性食品を使わずに、植物性100%でつくる「ヴィーガン」料理は、地球温暖化防止や人口増加による食糧危機を救うという視点から、ベジタリアンのためだけではなく「サステナブル」な食事として注目を集めている。
今年のアカデミー賞関連のパーティで採用されたり、テニス界で成功するノバク・ジョコビッチ選手が食生活に取り入れるなど、話題も絶えない。そんなヴィーガン料理を和食と融合し、簡単につくれるレシピを集めた本が主婦の友社より発売された。
野菜本来の甘みやうまみを絶妙に引き出すテクニックは、著者である野菜料理家「庄司いずみ」ならではのもの。「日本には古くから精進料理の文化もあります。和のごはんはとてもヴィーガンに近いと思うのです。食習慣が異なる世界中の方にも、和食を楽しんでもらえたら」とコメントを寄せている。
ころころ野菜のおでん
「ヴィーガン」というのは完全菜食主義者のことで、一般的なベジタリアン同様に肉や魚を食べないほか、卵、乳製品、はちみつ、精製過程で動物性の材料を使う上白糖までも避けることが多い。
今回のレシピ本『ヴィーガン和食』は、もちろん、肉、魚、卵、乳製品、はちみつ、砂糖(上白糖)は不使用。和食に必需品なだしも動物性のものは避け、植物性100%、野菜をメインとした和食レシピに仕上げている。
薄切り野菜のてまりずし
見た目も可愛い「薄切り野菜のてまりずし」は、寿司酢に上白糖は使わず、のせた具材はすべて野菜。おもてなし料理にぴったりな「ころころ野菜のおでん」は、肉も卵も使わないヴィーガンおでんだ。トマトやかぶの甘みがしみ出て煮汁もおいしい。
野菜や豆腐、乾物などでコクや食べ応えを出しているので、肉や、魚、卵などを使わなくても、物足りなさを感じさせない。掲載レシピはすべて3ステップにまとめられており、つくり方自体は肉や魚の下ごしらえがない分シンプルだ。一般的な和食の本に比べて文字量が少なく、料理初心者でもつくりやすいレシピが満載の本になっている。
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